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  1. 日々の雑記帳
 

日々の雑記帳

いしだたかこの日々のつれづれや、メッセージを軽い読み物にしました。

2025/08/16
実はいしだは祖父母のフルネームを知らなかったのです。
両親ともに祖父母は割と早くに逝去しているので、うっすらと顔を覚えている程度でした。

ふと思い立って、自身の先祖をたどってみようと、戸籍を取り寄せてみました。
そしたら、これが非常に面白いのです!

自分の戸籍など、単体で見る分にはただの出生証明書みたいなものですが、つなげていくと正にファミリーヒストリーそのものなのです!
相続時などに戸籍の必要性は重視されているものの、改めてその公証性に脱帽です。

いしだは庶民の出なので、なんとか名前だけは5代前まで遡れました。

一番古い先祖で天保10年(1839)年の生まれ、ほかに嘉永6年(1853)の生まれの人もいました。
天保10年といえば「天保の大飢饉」、嘉永6年は「ペリー来航」の年です。
もう歴史の教科書の世界です。

時代が下って昭和19年に22歳でフィリピンで戦死した親族もいました。
昨年靖国神社に行く機会があり、その時は戦没者遺族でもないのに参拝することに少々のためらいがありました。
でもこうして親族の中に靖国神社に祀られている人がいたので、参拝しておいてよかったとしみじみ思いました。

いつ生まれて、誰と結婚して、誰を生み、いつ没したか。
戸籍の存在が当たり前すぎて過小評価していましたが、会ったことのない先祖の人生に思いを馳せ、当時の社会を想像し、そして自分につながっていることを確認できたことに感動を覚えました。

皆さん、戸籍を大切にしてくださいね!!

2025/06/05
「神楽」ってご存じでしょうか。
神社などで、雅楽と共に仮面をつけた演者が舞いを奉納する神事の一つです。
古事記などの日本神話が題材になっています。

いしだも先日神楽を鑑賞してまいりました。
これはイザナギとイザナミが酒を造って酌み交わすという内容です。
10分間ほどの演目で互いに酒を勧め合ったりしてイチャイチャするだけの舞いですが、演者のユーモラスな動きに時折観客からも笑いがおきます。
いしだも観ていて自然と笑顔になっていきます。

その理由はコレ。
仮面とはいえ、いい笑顔なんです。

男神の顔色が茶色いのは田んぼ仕事で日焼けしていることを表しているのでしょうか。
いかついけれど善良そうな表情です。
女神はふっくらとして母性を感じさせる笑顔です。
演者は多分中年~年配の男性なのでしょうが、何とも言えず可愛いんですよね。

夫婦円満、コミュニケーションの基本は笑顔にあると実感させられます。

それを千数百年前から、先人たちは神楽の中に生活の知恵として残してくれているのですね。
またそれをずっと継承してきた人たちがいるのは有難いことです。

ちなみに男神が酔いつぶれて大の字に寝転がったあと、女神が先にスタスタと舞台から去り、慌てて男神も追って去っていくというフィナーレでした。
昔からかかあ天下が上手くいくコツだったのかなぁ、なんて思ってしまいました。
なんせ日本の最上位の神様は女性ですから。

鑑賞し終わって、心がほっこりしながら帰途につきました。

2025/04/13
2025年4月13日、正午から大阪でブルーインパルスの展示飛行が予定されていましたが、天候・視界不良のため、飛行中止になりました。

キ・セ・キ相談室の近くにライオン橋(難波橋)があり、そこから大阪城上空を飛行する様子が見られるだろうと、いしだは張り切ってスタンバイしていました。
あいにくの雨模様で、傘を差しながら今か今かと待っていたら、見知らぬご婦人に声を掛けられました。
「違っていたらごめんなさいね」と前置きをされ、
「もしブルーインパルスを見に来られたのなら、中止になったそうです。」
とXの情報を丁寧に教えてくださいました。

いしだ以外にも何人かブルー待ちと思しき人がいたのですが、そのご婦人はいしだにだけ声をかけて去って行かれました。
「展示飛行を見るぞ~」といういしだの心の声がよほどダダ洩れだったのでしょうか。
中止は残念ですが、安全第一ですから仕方ありません。

ところが!
天はいしだを見放しませんでした。

午後に官公庁のある法円坂(谷町四丁目)あたりを通ったとき、目の前に、タクシーから降りてきた数名の男性とすれ違いました。
階級章が沢山ついた、上官とわかる制服を身にまとい、手にはJSDFの文字が入ったファイルを持っています。
彼らはきびきびと隙の無い歩き方で、一目でただ者ではないオーラが出ており思わず視線が釘付けになりました。
まるで俳優さんの映画撮影現場ではないかと思うくらいに、身のこなしが洗練されているのです。
今日のブルーインパルス関連の人たちかどうかは分かりませんが、任務中の自衛官の姿を間近で見られたのは僥倖でした。

よく訓練され、普段から緊張感を持って過ごしている人は、道を歩くという動作一つからして一般人と違うのだなぁと感心しました。
体幹が鍛えられているから姿勢がよく、美しい所作につながるのでしょうね。
早速見習いたいものです!



2025/02/15
図書館員から「かなり古い本ですので、汚れなどの不具合があるかもしれません」と注意を受けて借りた本です。
昭和37年(1962年)初版発行の『生命の實相』。

著者は谷口雅治という方で、とある宗教法人の聖典とされていたものだそうです。
哲学的かつ自己啓発的な内容の本で、当時からベストセラーだったようです。
ソフトカバーで布張りですが、色あせていて元の色は不明です。

教義としての内容はともかく、いしだたかこは文章表現に魅力を感じました。

「である。」調のストイックな文体にも関わらず、明快でリズミカルな文章が心地よいのです。
文章からはこの時代を感じさせる雰囲気がにじみ出ており、文体の古さが却って格調高く思えて新鮮に感じます。
作文テクニックはマネしたいものです。

旧仮名遣いで執筆された昭和初期の本などは読みづらいのですが、もしかしたら数十年後には、この本も古文書のように読むのにコツがいるようになってしまうのかしら。
そうならないためにも、読めるうちに古い本を読んでおくのは貴重なことかもしれません。

書物は知識のタイムカプセルで、まさに温故知新の最たるものです。

 ↑ 貸し出し記録を見ると、昭和時代の日付けは元号ですが、平成から西暦表記になっています。

また聞きですが、図書館の本は借りる人がいなくなって一定期間が経つと処分されるとか。
読み継がれていくということは、とても大切なことなのですね。

2025/02/06
とある方が提唱した、子育ての心得(子育て四訓)を紹介します。

一、乳児はしっかり肌を離すな
二、幼児は肌を離せ手を離すな
三、少年は手を離せ目を離すな
四、青年は目を離せ心を離すな

親の関り方を子の成長段階に合わせて変化させることを説いています。

しかしながら今、いしだたかこが言いたいことはそういう教育的なことではありません。
先日ヒヤッとする場面に遭遇したのです。

私鉄の駅からほど近い、とある県道を歩いていた時のことです。
いしだの前方50mくらいの歩道を二人の幼児を連れた若い母親が歩いていました。
幼児の一人がちょっとぐずっていたのでしょう、母親はその子を後ろに置いてけぼりにしてサッサともう一人の幼児と歩いていきました。
後の幼児との距離が15mくらいになっても、母親はふりむこととなく歩いていきます。

ちょっと待って!!
このタイミングで車でやって来た誘拐犯に後ろの幼児が連れ去られたら、なすすべがありませんよ⁉

この幼児といしだたかことの間にも距離があったので、いしだが出来ることと言えば近づく不審者がいないか見張ることでした。
幸い不審者もおらず、母親も立ち止まって幼児が追い付くのを待ったので、無事親子が合流できました。
いやぁ~、心からホッとしました。

子どもの誘拐や連れ去りはあり得ることなので、ホント周囲の人間も気をつけなきゃね、と実感した次第です。
日本人の子どもは健康状態が良いので、いろいろな目的に「利用」するために誘拐犯に狙われるようです。
身代金目的ではないので、誘拐されたら戻ってこない可能性がありますよ。

幼いお子さんをお持ちの親御さん、くれぐれも子どもから目や手を離さないでくださいね。




2024/10/21
ようやく秋らしい天気になって来た今日この頃ですね。
さてもうすぐ衆議院選挙の投票日で、あちこちで選挙活動が行われています。

先日梅田を歩いていた時、おそろいのTシャツを着た人たちに遭遇。

   ↑ ↑ ↑
あっ、この人知ってる!
ベストセラー作家の人、この人の著作、歴史の本や小説を何冊か読んだことがある!!

ミーハーないしだはちゃっかり握手してもらいました。
うれしい一日でした。


2024/06/19
令和7年度使用教科書展示会に行ってきました。

いしだの子どもの頃と違って、今の教科書はカラフルでイラストや写真、図も豊富ですね。
日本史の教科書をパラパラ見ていて、ちょっとムネアツな2つのコラムに目が留まりました。

一つ目は1945年8月20日「真岡郵便電信局事件」。
第二次世界大戦終結直後、樺太の郵便局に勤務する電話交換手(交換手は全員女性)の職員がソ連との戦闘に巻き込まれて19名が亡くなった事件です。

終戦(敗戦)になったとはいえ、まだ大勢の日本人が樺太に残留しており、ソ連軍侵攻の不安の中、真岡郵便局では電話通信業務が継続されていました。
交換手たちにも引き上げ・疎開指示が出ていたにも関わわらず、ほとんどの交換手が自主的に残留して通信業務を続けたそうです。
やがてソ連軍の砲撃が激しくなり、被弾・自決にて皆さん殉職されました。
銃弾が飛び交う中、最後に「さようなら、これが最後です」とメッセージを残して…。

もう一つは2011年3月11日東日本大震災で、防災無線で避難を呼びかけていて津波の犠牲になった女性職員のお話しです。
これは皆さん記憶にあると思います。
宮城県南三陸町の防災対策庁舎から町民に津波のからの避難を呼びかけて、大勢の町民を救ったまだ若い女性職員。
ぎりぎりまでマイクを握り、残る職員と避難したものの大津波から逃れることができませんでした。

亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

2つの出来事には、最後まで自分の責任を全うしようとする人間の底力が示されています。

そしてこのように責任感の強い人たちが、ごく当たり前にいらっしゃるからこそ、日本の高度な社会が成り立っているのだなぁ、と感じるのです。
事後だからこそ人命第一で「こういうときはこうすべきだ」「こうあるべきだ」と言えます。

しかしながら戦争や大災害のような究極の緊急事態において、自分はどんな人間性を発揮できるのだろうかと考えざるを得ませんでした。

ちなみに上記のコラムが掲載されていた教科書は令和書籍の『国史教科書 第7版』です。

2024/05/21
先日衆議院で「共同親権」のための民法改正案が可決されました。
施行は2026年の予定であり、近いうちに国会で成立する見通しのようです。

この件についてマスコミの論調は「DV被害者にとって共同親権は不利益でしかない」という報道が目立ちます。
さてこれらの報道に客観性はあるのでしょうか。

裁判所の司法統計(https://www.courts.go.jp/app/files/toukei/253/012253.pdf)によると、令和2年度の離婚申立の動機(離婚の理由)は以下のようになっています。

男性からの申し立て
一位 性格が合わない
二位/実質一位 精神的に虐待する(モラハラ)
三位/実質二位 異性関係(不倫)
四位/実質三位 家族親族と折り合いが悪い(嫁姑問題)

女性からの申し立て
一位 性格が合わない
二位/実質一位 生活費を渡さない
三位/実質二位 精神的に虐待する(モラハラ)
四位/実質三位 暴力をふるう(身体的暴力)

上記統計は3項目まで重複回答を集計したものなので、男女とも一位の「性格が合わない」のは全ての理由を兼ねています。
であれば一位の理由は一旦脇に置いて、実際には二位の理由が実質一位だと考えられます。
となると、女性からの申し立てでDVが原因で離婚するケースは実質二~三位であり、離婚に際して一番問題視しないといけないのはDV被害よりも経済救済ではないかと推測できます。

近年では身体的暴力よりモラハラに代表される精神的虐待が多くなっています。
モラハラは男女ともに二位、三位と上位にあり、男性側からの申し立てでは実質一位です。
メディアに登場する「当事者」の殆どが女性であることも公平とはいえず、穿った見方をすればマスコミの印象操作かな?と思ってしまいます。
離婚はすべてDVが原因であり、被害者は常に妻(女性)であることが強調された構図の報道が殆どのように見受けられます。

ちなみに上記司法統計は「家庭裁判所に離婚調停を申し立てた人」の割合であり、上記数字の背後には何倍もの夫婦が家裁を通さずに協議による離婚をしています。
実際、DV被害者にとって云々と報じているメディアも「とはいうものの、大半のカップルは話し合いで離婚しています」と現実を語っているので、単にセンセーショナルな話題にしたいだけのマッチポンプ記事ですか?と言いたくなります。
先に連れ去った方がなし崩し的に親権を得ることがあること、経済基盤や養育のサポート体制の有無に関係なく母親が親権を得ることに偏向が見られることは問題ではないでしょうか。

離婚後の子の親権は「単独/父か母どちらか一方のみ」が良いのか「共同/離婚後も父と母がともに責任を負う」が良いのでしょうか。

100通りの夫婦がいれば100通りの最適解があるので、一概には是非を語れる問題ではないことは確かです。
ただ離婚にはお互い合意しているけれど、子を手放したくなくて問題が片付かないカップルも多くいます。
そういう人たちにとっては共同親権というのは解決策の一つになり得ると思います。

何事も完ぺきな法律は無いかもしれませんが、じっくり国会で検討していって欲しいと思います。


2024/05/02
先日広島に所用があり、呉まで足を延ばしてきました。
呉と言えば海上自衛隊の拠点であり、そこで胸にぐっとくる海の男たちのお話を伺うことができました。

それは何十年も昔のお話です。

日本の潜水艦が、訓練中に事故で沈没してしまいました。
同じ頃フランスの潜水艦も沈没して、何週間後かに引き上げられました。
残念ながら生存者はおらず、痛ましいことに多くの乗組員は脱出の望みをかけて、ハッチのすぐ近くに折り重なるように倒れていたそうです。

その後日本の潜水艦も引き上げられることになりました。
フランスでの例があったので、ハッチ下の悲惨な状況を覚悟してそっとハッチを開けたそうです。
ところがハッチの下には誰もいません。

不思議に思って、救助チームは潜水艦の奥まで入っていったそうです。
日本人乗組員は一箇所にかたまることなく、散らばった場所で絶命していました。
それはそれぞれの乗組員の持ち場でした。

一人一人が最期の瞬間まで諦めずに自分のすべき事に取り組んでいたのです。
なんという強靭な精神の持ち主たちで、なんとプロフェッショナルな人たちなのでしょう!
敬礼!
思わず涙腺が崩壊しそうになります。


そしていしだは、おそらく多くの日本人は同様の境遇になれば同じように振る舞うだろうな、とも思うのです。
自分にできることや自分に託されたことをやり遂げることは、人としてとても尊いことに違いはありません。

ちなみにこのお話は呉市からフェリーで20分ほどの地に江田島で聞きました。
ここには知る人ぞ知る名所、「第一術科学校」海上自衛隊の幹部候補生のための学校です。
自衛官OBによるガイド付きで見学できます。


非常にためになる大人の社会見学でした。

2024/04/16
とあるミュージアムで面白いものをみつけました。

とってもきれいなガラスの瓶で、高さは12㎝ほどです。
ミュージアムの展示品で、何百年も前にメソポタミアで出土したものです。

なのですが胴体部分の模様、コレ、どう見てもお好み焼きのマヨネーズのデコレーションですよね。
時代や洋の東西に関係なく、人間が考えることは同じみたいです。


2024/03/25
日本一、世界一有名な日本人通訳者が違法賭博で大きなニュースになっています。
賭博による負債額も多く、一説には彼はギャンブル依存症とも言われています。

ギャンブル依存症、アルコール依存症などが依存症としてよく知られていますが、日常生活に重大な支障をきたすほどの破壊力があります。
本人にその自覚がなく、周囲の家族も同様に「誘惑に勝てなかっただけ」「意志が弱い性格だから」「(賭博や飲酒で失敗するのは)自分だけではない」と正常性バイアスがはたらいて、行き詰るまで状況を放置しがちです。

しかし失業、離婚、病気、貧困、犯罪などの背景にこの各種の依存症があることも多いです。
依存症は一種の病気なので、治療が必要です。
治療よりは予防に努めることの方がはるかに重要です。

ギャンブル依存症に限って言えば、経済的にゆとりのない人や失うものがない人は一発逆転を狙って大きなリスクにチャレンジしがちです。
ちなみに経済的にゆとりのある人はリスクより安全を重視します。
家族、友人、仕事、信用、誇りなど「失いたくないもの」があることで踏みとどまれるのです。

今あるものを是非、大切にしてください。
そして「失いたくないもの」を見つけ、増やしてください。
「失いたくないもの」はお金で買えるものではありません。

大阪府市で、関西万博の跡地にカジノを含むIR建設が予定されています。
依存症への落とし穴は身近なところにあります!
今あるものを是非、大切にしてください。 ←重要なことなので繰り返し申し上げます!

ここからは余談ですがいしだも数十年前にマカオとラスベガスのカジノに行ったことがあります。
マカオは当時勤務していた旅行会社の研修視察コースにカジノが組み込まれており、数枚のチップが渡されました。
ルーレットのディーラーが小声で「黒の29」とささやいたので、試しにそこにチップを張りました。
結果は「赤の29」、ディーラーが大げさに残念そうに肩をすくめていました。
その時、ディーラーは狙った数字にボールを落とせるという噂は本当だったんだと思いました。(←実際はどうなんでしょうね?)

ラスベガスには3泊5日のツアーが信販会社の懸賞で当たったので行ってきました。
ホテル内のカジノでスロットマシンをやったら、10ドルの元手が30分後に15ドルになりました。
それよりカジノの勝敗よりも懸賞に当たったことの方がはるかに大きな幸運だったかも?

それでは皆さん、今あるものを是非、大切にしてください。(←重要なことなのでもう一度申し上げます!)

2023/07/07
先日とある企業にお邪魔しました。
その企業は圧倒的に女性従業員が多く(男女比1:20)、訪問客も小さな子供を連れた女性が多いようです。

トイレをお借りしたところ、いわゆる「多目的トイレ」になっていて、個室の中に座式便器、ベビーベッド、洗面がそろっていて、清潔で明るい空間でした。
なるほど、ここは子連れママも落ち着いて利用できそうです。

でもちょっと待って⁉

ここでは女性用は多目的トイレと一緒になっていて、男子トイレは別に存在しています。
男子トイレの中を見てはいないのですが、おそらく小用と大用便器が最低1つづつはあると思われるので、同時に2人以上が使用できるでしょう。
でもこちらの女性兼多目的の方は、一人しか使用できません。

圧倒的に女性の人数の方が多いのにひとつだけ?
また女性の方がトイレにかかる時間は男性より長いですよ?
そして女性は用を足すだけでなく、トイレで化粧直しもするのですが?

なのに女性は一人づつしか使用できないトイレって…。
不効率すぎるでしょう。

ここは企業の自社ビル内のトイレなので譲り合いの精神があれば問題ないのかもしれません。
しかしここ最近、女性トイレをなくして女性用と多目的トイレが兼用になっている場所が増えてきているようです。
映画館やイベント会場のように短時間にトイレ利用者が集中するような場所がこういった状況になれば、女性のトイレ難民が大量発生しますよ?
また身障者など多目的トイレしか利用できない人にとっても死活問題ですよ?

施設管理者の方はどのように考えていらっしゃるのかしら。
女性用トイレって、世の中ではそんなに無駄なモノなんですかね‼
数年前に、潜水艦に女性自衛隊員が乗船するようになったので、艦内に女性トイレを設けたって話を聞いたことあったけど、女性いるところに女性トイレありだと思うのですが。

やれやれ。

2023/06/10
LGBT理解増進法の修正合意がなされたようです。
LGBTの方を理解することは、ほとんどの人は賛同できると思います。

しかしそれを法制化するのは別問題です。
法律を守る義務と、法律によって守られる権利があります。
大勢の人が義務を負う割に、守られる人がごく一部だとしたら、非常にバランスを欠いた不公平な法律ということになります。

いしだ(と大多数の日本人)がこの法律に賛同できないのは、LGBT以外の人に悪用されることが容易に想像でき、また悪用された結果が非常に悲惨な状況になる懸念があるからです。

いろいろな方が発言されていますが主なものは、女性専用スペースに「なりすまし女性」が侵入して女性が性的被害を被ること。
そして女性が被害を訴えても、加害者が「自分は女性だ」と主張すれば咎められないばかりか、訴えた女性が「差別主義者」として非難される可能性があること。
まさに泣きっ面に蜂で、これでは女性は安心して社会生活を送れません。

また違う観点から見ると、先ほど入管法の改正が成立しましたが、LGBTを理由に不良外国人や外国人犯罪者が難民申請をする可能性があることです。
世界にはLGBTを禁止している国がありますので、そういった国の人に悪用される心配がつきまといます。
多くの善良な外国人(LGBT禁止国であっても!)は日本の法律やルールを守って生活しているので、LGBTの権利を声高に叫ぶ必要がありません。

というわけで、いしだたかこはどうしてもこの法律に賛同できません。
ですから今までに政府官邸あてに2回、政党に1回、意見をメール致しました。
すべての日本人が良識と常識に則って日本社会を作っていけるよう、心から望みます。

2023/05/06
2023年5月5日に起きた、石川県能登半島を震源地とする地震の被害状況が明らかになってきました。

能登半島ではないですが、石川県にはいしだも何度か出張で訪れたことがあります。
被災された皆様にはお見舞い申し上げます。

まだ余震の心配があるとのことですが、一刻も早い復興を祈っております。




2023/04/28
3組に1組の夫婦が離婚すると言われるようになって久しくなります。
今まで一緒に生活していたのですから、離婚となると一方または双方が引っ越すことになります。
日々の暮らしに欠かせない住居の問題。

不動産屋さんの広告で、こんな見出しがありました。
左の上から2番目に「離婚したので住替えたい」というニーズ。
結婚するので引っ越したいという見出しは無く。

これも世相ですね…。


2022/12/08
タチバナさんに本を頂きました。
坂東忠信氏が執筆した『スパイ』というタイトルの本です。
この本はタチバナさんがご自身のYouTubeで紹介しており、「先着10名に進呈」されるとのことで、いしだも無事10名の中に入ったようです!
タチバナさんお送りいただきまして有難うございます。

この本は、何気なく利用しているネット回線や、各種アプリに潜んでいる情報漏洩の危険性について、改めて考えさせられる内容です。
いしだはご相談者とのやりとりや記録の保存方法について、どこかでアナログ(手動)的なプロセスを挟むことで漏洩対策にしています。

そういえばと、数年前に語学留学した知人の話しを思い出しました。
その国ではスマホの電子決済が露店に至るまで普及しており、知人もその国の決済アプリをインストールしようとしたそうです。
インストールを進めていくうちに「~を許可しますか」という設問がいくつかあり、それに「許可する」をタップしない限り先には進めません。

その中には非常にゆゆしき設問がありました。
「あなたのスマホ内に保存されているすべての写真やデータを○○(決済アプリ業者)が閲覧することを許可しますか」

これまでに撮影した家族写真やネット通販の記録、LINEやメールで交わした通信など、決済業者が必要な時にスマホ内の情報は全部提供してもらいますと言うことです。
一緒に写っている家族や、背景に写った通行人がたまたま指名手配犯人であったりすれば、それも業者に閲覧されてその情報がどのように利用されるか分かりません。
何も知らずに写っている家族の顔がどこかで利用されたり、自分が犯罪者の仲間と見なされるなんてこともあるのです。
そして情報の提供も情報の利用も、そのスマホの持ち主が全く気が付かないうちに行われるのです。

その知人はいろいろと想像すると恐ろしくなり、滞在中の不便は覚悟のうえで、結局その決済アプリのインストールはしないことに決めました。

何が情報になるかわからない、いつ情報を漏らしているのかわからないことを、いしだも常に心にとめておかねばと強く思いました。
タチバナさん、大変ためになる本をお送り下さり改めてお礼申し上げます。


2022/11/22
キ・セ・キ相談室のある大阪って、こんな立派な天守閣がある街です。
石垣を見上げるダイナミックなフォトスポットとして、大阪城公園のボランティアガイドさんが教えてくれました。
北側の極楽橋からお堀を渡り、階段を少し上ったあたりから見える景色です。

先日、大阪市内を流れる運河のクルーズをしてきました。
難波(湊町)から大阪城までの航路です。

航路の途中、北浜近くの高麗橋の下を通りました。
なんと高麗橋付近では、パナマ運河とかスエズ運河と同じ仕組み(閘門)で船が航行しているのです。
これは水位の高い方に航行する際に、船の前方と後方を閘門で閉じ、その空間に水を入れて進行方向と同じ水位になったところで前方の閘門を開けて航行するというものです。

う~んと昔に、エジプトを旅行中にスエズ運河を通ったことがあったので、当時を思い出し「こんな身近なところに!」と感動してしまいました。
スエズ運河は運河の両サイドはまったくの砂漠で、ポツンと売店があるだけでしたが堂々たる世界の要衝です。
ここ高麗橋(東横堀川水門)では前後左右にオフィスビルが林立する環境です。

遠足というよりはご近所探索でしたが、非常に興味深い一日になりました。

2022/10/11
知らない人の方が絶対に多いマイナーな記念日に「法の日」というのがあります。

法務省のHPには下記のように説明されています。
「毎年10月1日の「法の日」は、最高裁判所、法務省及び日本弁護士連合会の共同の決議に基づき、国民の皆様に、法の役割や重要性について考えていただくきっかけとなるよう設けられたものです。「法の日」から一週間は「法の日週間」とされ、最高裁判所、法務省・最高検察庁及び日本弁護士連合会の共催により各地でイベントを行います。」

大阪地方裁判所でも「争いを円満解決 民事調停」というタイトルの模擬調停&パネルディスカッションが行われると言うので、いしだも見学に行ってきました。
数年前にも同じような模擬調停の見学があり、その時は谷町四丁目の家庭裁判所で行われました。
今回は西天満の地方裁判所です。

裁判所内はすべて撮影禁止ですが、このイベント会場だけはOKでした。
この日の模擬調停は、自転車同士の衝突事故が起きて修理費用の負担について双方が調停で話し合うというストーリーでした。

調停にしても裁判にしても、誰もがこういう制度を利用できるのは、日本が法治国家として法律と司法制度が整っているからこそなのですよね。
ただ利用する側も、制度を運用する側も、人間のやることですから必ずしも常に正しいとは限らない。
けれどやはり制度としての仕組みはなくてはならないものです。

一組一組の夫婦が、双方の主張をもって調停の場で話し合う。
せめて悔いの残らない話し合いができますように、といしだは祈らずにはおれません。

さてこの法の日のイベントですが、プログラムの終了後に取材に来ていた新聞社の記者からインタビューを受けました。
インタビューというよりアンケートに近い質問でしたけど。

2022/09/29
東京の繁華街でタンバリン(?)を鳴らして踊りながら「ハンタイ、ハンタイ」と唱える団体を、大勢の人が白い目で眺めている映像がニュースで流れました。
冷ややかな視線が痛くて恥ずかしいな~と思ったその時、ふと過去の2つの記憶が甦りました。

それは身悶えするほど恥ずかしいメモリアルです。


一つ目の「恥」は、とある有名カウンセラーさんの茶話会に参加したときのことです。
会場はビジネスホテルのカフェ(ランチバイキング)で、参加人数は11名でした。

主催者さんはこのカフェに予約を入れず、週末の昼食時間なのにいきなり11名で入店しようとしたのです。
そして次は参加者の一人が店員さんに断りもなく料理が並ぶテーブルの下のコンセントからコードを一つはずし、勝手に携帯電話の充電器を繋いで充電を始めたのです。
ランチバイキングは時間制限が決まっているのに(週末で込み合ってもいたし)、店員さんに延長を希望。

これらの非常識な態度に、さすがに店員さんも怒りを込めて静かにお断りなさいました。
店員さんのこめかみに青筋が立って、怒りで血が上っていたのが見てとれました。

主催者さんはこの一連の非常識行為に全く気付いていないようでした。
いしだも同類に見られているのにいたたまれず、早々に引き上げた次第です。
いやぁ~、恥ずかしかった‼


もう一つは35年間の時を経た時限爆弾のような「恥」です。

北アフリカのモロッコを旅行中、アトラス山脈で部屋に電気も水道も通っていない小さなホテルに泊まった時のことです。
翌朝、ホテルの前の小川で顔を洗いました。

洗顔ソープを泡立てていると、どこからか男の子が近くに来て
「マダム、シャボン?」と声をかけてきました。
フランス語圏だからシャボンって言うんだなと思いながら「イエス」なんて答えてそのまま洗面を済ませました。

ずっとそのことは忘れていたのですが、先日になって突然フラッシュバックしました。

違う‼
あれは洗面中の私を注意しに来たのだ‼

アトラス山脈を越えた内陸部は砂漠地帯が広がっています。
山脈に草木は生えておらず、小川に沿ってのみ木が生えている地域です。
貴重な水は飲料や灌漑に必要な、まさしく命の水なのに、なんと私はシャボンで水を汚染していたのだ。
少年はそれを止めてくれと懇願に来たのだ。

あぁ、なんと非常識なことをしてしまい、なぜ今まで気が付かなかったのか。
あの時の男の子、注意が伝わらずさぞかし落胆したことでしょう。
今となってはお詫びのしようがありません。

年季が入ってコールタールのように粘りのある「恥」に胸が押しつぶされそうです。
生きると言うことは恥を重ねていくことでもあるのですね。
うぅっ‥

2022/09/09
もう展示期間が終了したのでお話します。

先日「わけあって絶滅しました。展」を見に行きました。
ご存じの方も多いと思いますが、同タイトルの子供向け図鑑をテーマにした展示です。
この本はとても面白くて、思わずクスリと笑ってしまうようなユーモアのある説明が非常に秀逸です。

で、楽しみにして行ったのです。
古代生物の実物大の模型や絵、恐竜のVRなどがあってそれはそれで面白いのですが、う~ん、なんというか…
説明文の照明がLEDライトだったのが妙に目にまぶしくて、じっくり読むのが辛いのは老眼の影響?
本のページを大きく引き伸ばしてパネルにしてあるのはいいけれど、本の内容に比べて展示物の少なさが目立たない?
そもそも入場料、ちょっと高くない?

なんだかな~と、楽しんだ割にはモヤモヤが残る一日でした。
「残念な」いきもの辞・展を見に行ったことで納得しましょう。


2022/08/31
モラハラとサラミ戦術<上>より続く

「サラミ戦術」という言葉があります。
外交などの交渉の場で、少しずつ相手の譲歩を引き出しながら自分に有利につなげていく方略です。
サラミソーセージをごく薄く削いで食べていき、最後には完食する様子に似ていることから名づけられた戦術です。

さて、夫婦間のモラハラの背景にもこのサラミ戦術が隠れている場合が往々にしてあります。
モラハラにおいてこのサラミ戦術がやっかいなのは、イソップ物語のオオカミ少年と似ているからです。

穏やかで良識のあるモラハラ被害者は、「モラハラ加害者の行為に理解を示し、逆に自身の行為の非を認めるようなこと」を周囲の人に語ったこと(愚痴を含む)があると思われます。
困った状況になって周囲の人に相談しても、周囲からは被害者が加害者を誘発したのだと思われます。
また自分でも、不満に思うのは自分のわがままなのではないかと罪悪感を持つこともあります。
それは従前被害者自身が問題に対して「モラハラ加害者の行為に理解を示し、逆に自身の行為の非を認めるようなこと」を言って結論を下しているからです。

でも「やっぱりおかしい」と思ったら、それは不自然なことが起きているのです。
オオカミ少年は不幸な結末になりましたが、あなたが不幸な結末を迎える必要はないのです。

あなたの尊厳がサラミを薄く削ぐように失われていないか、思い出して下さい。
もしサラミ戦術に嵌っていれば、客観的に俯瞰する目を持って問題を解決していきましょう。
自分の中のボーダーラインをしっかり持っておくことが重要です。


2022/08/31
「サラミ戦術」という言葉をご存じでしょうか。
外交などの交渉の場で、少しずつ相手の譲歩を引き出しながら自分に有利につなげていく方略です。
サラミソーセージをごく薄く削いで食べていき、最後には完食する様子に似ていることから名づけられた戦術です。

夫婦間のモラハラの背景にもこのサラミ戦術が隠れている場合が往々にしてあります。

最初は小さな「おや?」から始まり「このくらいなら目をつぶっておこう」と考えます。
でも最初に「これくらいなら」と考えたので、次回同様のことが起きたときも前回同様「目をつぶって」しまいます。
心理学ではこれを一貫性の法則と言い、人は一貫した行動・発言・態度を取りたいという心理のことを指します。
しかしこれは「思考停止」を招きます。
やがて気が付けば事態はエスカレートしており、自分一人で対処することが困難な状況になります。

ちょっとここでフランスの作家フランク・パブロフの『茶色の朝』という短編小説を紹介したいと思います。
真綿で首を絞めるようにじわじわと異なる主義主張に世の中が変えられていく恐ろしさが、寓話で表現されています。

多くの人に読んでもらうために、作者は著作権を放棄したそうです。
ネットでも読めるので、ぜひご一読をお勧めします。
http://www.tunnel-company.com/data/matinbrun.pdf

※この小説は政治的な意味で解釈されることが多いですが、小説なので読み方は読者の自由です。
 いしだは、思考停止に陥らないことの大切さを汲み取っています。

モラハラとサラミ戦術<下>に続く


2022/08/23
プチリフレッシュすべく、ホテルに1泊してきました。

部屋の寝具はベッドですが、床は畳敷きでした。
普通のホテルだと客室の中でもスリッパを使用するので、ベッドに上がるときやトイレ、浴室を使うときにいちいちスリッパを脱着するのが結構面倒なんですよね。
でもここは最初から畳敷きなので、スリッパの煩わしさがなくてストレスフリーでした。

大浴場のサウナでデトックスした後はよく冷えたグラスで生ビールをゴクリ。(普段は飲酒しないんですけどね)
マッサージチェアで極楽気分を味わったり、鬼滅の刃を読んで地獄気分を味わったりできました。
朝食にはいくら丼を堪能して、朝風呂に入って、また朝食会場に戻って今度はフルーツ&スイーツを堪能。

ゆっくりチェックアウトしてホテルを後にしました。
それから数分後にはキ・セ・キ相談室に到着。
そう、宿泊先は徒歩圏内、北浜にたくさんあるホテルのうちの一つだったのです。

本当にプチリフレッシュだったのですが、居心地の良いホテルならば近場での滞在も新鮮でいいものですね!



2022/03/02
ウクライナで大変恐ろしいことが起きています。
被害に遭われた市井の人たちにお見舞い申し上げます。
いしだも微力ながら難民支援のための寄付をさせて頂きました。

寄付したのは、正直なところウクライナの大統領の心意気に感動したところが大きいです。
昨年のアフガニスタン侵攻では早々に大統領が国外逃亡していましたので、戦乱が起きたら「そういうものだ」と思っていました。
しかしトレーナーを着た大統領による「私はここにいる」との発信には力強いインパクトがありました。

危機に際して、踏ん張るべき人が踏ん張ることで、周囲の見方が変わり協力を得ることができる。
そんな至極当たり前のことを見せつけられたような気がします。

何も一人でしなくてもいいんですよね。
 ブレずに方向性を定める、
 信頼できる人と相談をする、
 専門家の力を借りる、  ことで難局に対処する体制が整います。

戦争という究極の危機だけでなく、夫婦の危機にも応用できそうです!

事態は進展中であり、事情も当事国にしかわからないことが多いので、何が正しいのか断言できません。
ひたすらに一刻も早い戦争終結を祈っています。


2022/03/15
ちょっとおしゃれでゆったりとしたカフェでの出来事。

近くのテーブルに会話に夢中になっている女性二人連れがいました。
家庭内での出来事を話しているようで、サングラスの女性が憤慨した様子で語り、ロングヘアの女性は感想や意見を挟みながら聞いているようでした。

サングラスさんの家族構成、ご主人の勤務先と役職、子供の名前…筒抜けです。
ロングヘアさんの住所と収入や加入しているサービス機関など、赤裸々にオープン。
それがいしだのテーブルまで聞こえちゃうんです…。

マスクをしていることもあり、会話の声がやや大きくなっているのでしょう。
多分本人たちは大きな声で個人情報を開示しているなんて微塵も思っていないでしょう。
でもこういう風にして無自覚なうちにプライバシーって漏れてしまうんですよね。

いしだも常日頃から個人情報の管理には気を配っています。
外出中にご相談者から電話を受けることもありますが、外では相手の方のお名前を発声しないように心がけています。
また資料としてお預かりした書類などは、カウンセリングに直接関係ない部分を黒塗りしたり、切り抜いたりして保管しています。

人の振り見て我が振り直せという言葉がありますが、カフェでの二人連れを見て、個人情報の管理について改めて気を引き締めることができました。


2022/04/03
年月の経過とともに、会話がかみ合わなくなったり、会話すらしなくなったと自覚していらっしゃる夫婦は少なくありません。
もともと男性と女性では会話の目的が根本的に異なっているということと無関係ではなさそうです。

そもそも会話(コミュニケーション)には、以下のような目的があります。
 1 情報の交換
 2 感情の共有
 3 感情の吐き出し

「情報の交換」は説明・説得のための会話で、終着点がはっきりしています。
「感情の共有」は情報をもとに感情を共に分かち合うことで親近感が高まり、満足感を得ます。
「感情の吐き出し」は愚痴をイメージすると分かりやすく、話し手は聞き手を求めています。

例えば子供の進路の相談や週末の予定などといった、一見情報の交換のようなテーマの話題であっても男女で争点はズレます。
夫は解決策を提案したから一件落着だと思ってはいけません。
妻にとっては感情の共有がなされて初めて一件落着なのです。

会話が一段落したときに、もし妻が不満そうであれば「感情の共有」という作業が完了していないというサインです。
そんな時は「感情の吐き出し」の手伝いをしてあげてください。
その場合は解決策や提案は一切必要ありません。
妻の一人語りの観客なったつもりで、話の腰を折らずにただただ相づちだけ打ってください。

感情の共有もできて感情の吐き出しもできるならば、妻にとって夫は最良の理解者に感じられるのです。
感謝こそすれ、かけがえのない夫をないがしろにする妻はいないでしょう。

うちの嫁さんは自分の提案を受け入れて不満そうな様子は見せないよ、なんて自信に満ちた夫もいらっしゃるかもしれませんね。
頼もしい夫と従順な妻というカップルであれば大変理想的です。
しかし、もし妻が「うちの夫には何を期待しても無駄だ」と考えてポーカーフェイスを見せていたら、時限爆弾はいつか爆発するかもしれません。

お気をつけて…。

2022/02/17
いしだの知人男性のことです。
彼は口下手で、言葉で正しく表現することが苦手です。

湯のみのことをカップと言って、相手に上手く伝わらないことが度々あります。
役所や銀行の窓口では、発行してもらいたい書類名を言わずに来所理由を長々を説明するので、窓口の担当者は困惑して表情がどんどん曇っていきます。
誰かが正しい言葉で言い直して確認することで、無事に彼の用件が済んでいきます。

しかし彼は無口なタイプではないのです。

要領を得ないながらも、いろいろなことを話そうと言葉を発します。
そんな時、いしだはとにかく彼の顔を見て話を聞きます。
言葉を情報ツールとして使用するならば、役所の窓口のように正確な言葉が必要です。

でも今、彼は言葉を情緒表現のツールとして使用しています。
だから正確な言葉は必要ないのです。

彼に必要なのは「聞き手」ですから。
彼の言葉を受け止める人がいることでコミュニケーションは成立するのです。

2021/09/27
夫婦関係が悪化したから「問題」が生じたのか、「問題」が生じたから夫婦関係が悪化したのか。
ニワトリが先か卵が先かというのは夫婦関係でも然り。

結婚を決めたときは、お互いこの人となら上手くやっていける!と思ったはずです。

しかしながら結婚はまとまっても、後々「問題」が起きそうなカップルがいます。
離婚理由のツートップは「性格や価値観の不一致」と「不倫」ですが、下記のケースはその離婚理由に直結する可能性をはらんでいます。

例えば夫婦で年齢差が大きすぎる場合
夫婦の生育環境(出身地、家庭背景、教育環境など)が大きく違っている場合
相手のルックスだけで結婚を決めしまった場合(男性に多いです!)
結婚時に片方が健常者で、もう片方に深刻な疾患や障害がある場合
片方が初婚で、片方が子連れ再婚
離婚歴がそれぞれ2回以上のカップル

上記がその一例で、生活していく上で抱えるものが多く、例えるなら喫水線ぎりぎりで船出をしたようなもの。
これらのカップルは一旦「問題」が生じると夫婦関係の悪化が一気に進みます。
それに対して周囲からの賛同を得たカップルは夫婦関係が冷めたり悪化したところに「問題」が発生するわけですが、「積み荷」を捨てて問題を解決できれば関係修復が実現し、問題が解決できなければ関係悪化と二極化します。

とはいうのものの好きになって結婚したのだもの、今さら「後々問題が起きそうなカップル」なんて言わないで欲しい!
とのお怒りの声もごもっともです。

じゃあどうすればいいのでしょう?

普段からマメに夫婦関係のメンテナンスを行っておくことで「問題」を未然に防止したり小さいうちに発見することができます。
パートナーがご機嫌でいるか、いつも通りの生活パターンを保てているかなどには常に気を配っておくべきです。

パソコンや自動車、電化製品だって、いきなり壊れてしまう前にエラーなどの不調が予兆としてあるはずです。
夫婦関係だって同じこと。
普段から優しく取り扱う、不具合(不機嫌)があれば原因を取り除いて調整すれば長持ちするのです。

「積み荷」が多く後々問題が起きそうなカップルはオーダーメイドの精密機器のようなもの、汎用タイプの機器と同じ扱いをしていいわけがありません。
不具合が生じる前に、定期的なメンテナンスで常にチューンアップしておきましょう。

妻に対してのメンテナンスは、ねぎらう・褒めるなどの優しい言葉かけ、おしゃれな外食に連れ出す、花束を買って帰るなどが良いでしょう。
夫に対してのメンテナンスは、にっこり微笑む、セックスの誘いに機嫌よく応じる、褒めるなどが良いでしょう。

何事も小事のうちにケアしておくことが大切です。
 

2021/03/29
「キ・セ・キ相談室に来るまでに、たくさんの人に相談しました」
と皆さんおっしゃいます。

特に男性は。

親友、仕事仲間、親戚縁者、知人に紹介された弁護士…etc.
結婚生活の悩みに、これまでに築いてきた人脈をフル稼働して向き合ってきたのですよね。
でも、思うようなアドバイスにたどり着けなくて、いしだを尋ねて来られるのです。

なぜだか分かりますか?
それは相談相手を、自分の人脈の中から選んでいたからです。

類は友を呼ぶという言葉があるように、親しい人は価値観や立場が共通していたりします。
信頼がおけて自分を理解してくれる味方という点ではとても頼もしいのですが「異なる視点」が欠けていたりします。
また関係が近いから互いに言えないこともあるでしょう。

ですから、いしだが
「あなたのその言動はこういう意味に受け取られますよ」
「相手の態度の背景にはこういう思いがあるのではないですか」
などとお伝えすると、まるで雷にでも打たれたかのようにハッとした表情をなさいます。

第三者の目で客観的に俯瞰するからこそ見えてくるものがあります。

異なる視点の存在に気づいてからが、いしだたかこのアドバイスの始まりです。
原因が分かれば今後の推測もできるし、対策も立てられます。

人の心は刻一刻と移ろいでいきます。
手遅れにならないうちに問題に対処していかれることをお勧めします。

2021/03/21
桜の開花の便りが聞こえてきましたね。
心はずむシーズンなのに、一向に収束しない新型コロナ感染症。
些細なことで苛立つ人も増えてきているような気もします。

さてイライラするときには昔から深呼吸、がお決まりです。
ヨガなんかでも、深呼吸は息を鼻から吸って、口から吐くと指導されます。
新鮮な空気をたっぷり取り入れることで、脳にも酸素が行き渡ってあたまがスッキリします。

しかし!
鼻から吸うことはもっと直接的に'脳に利く’のです。

鼻腔の上部に薄い骨があり、そのすぐ上に脳の前頭葉があります。
鼻から息をゆっくリ吸うと、体温より低い空気によって鼻腔の骨が冷やされます。
イライラしてヒートアップした脳は、この呼吸によりほどよくクールダウンされます。

脳の前頭葉は注意力や記憶力に関係している部分ですから、効果的に脳機能の回復が望めます。
感情をうまくコントロールするためにも、上手に深呼吸を取り入れてみましょう!

2020/05/22
大阪、兵庫、京都はやっと緊急事態宣言が解除されましたね。
皆様、お疲れ様でした。
これでやっと少しずつ日常が戻ってきます。

それでも感染流行の第二波、第三波を心配する声が上がっていますから、まだ油断はしないようにしましょう。
ですから当分は当相談室でもマスクを着用しての応対とさせて頂きますので、ご了承願います。


2020/05/11
在宅勤務が長引いて、家族との関係がギクシャクして困るなんて声がチラホラ聞こえてきます。
家という閉鎖空間でパートナーと上手く距離を保つヒントはないかな、と探したら昔話の中にありました。

それは「鶴の恩返し」。
猟師が罠に掛かった鶴を助けたら、その鶴が女性に姿を変えて布を織って猟師に恩返しをする、アレです。
鶴は猟師の家で部屋にこもって布を織りますから、まさに今で言う在宅勤務です。

その鶴の言動にヒントがありました。
「布を織るので糸が欲しい」
「これから布を織るので、部屋の中を覗かないで欲しい」
「布が織れたから売ってきてほしい」

まず鶴は猟師に今からすることを伝えて、必要な道具を準備します。
そして猟師に具体的な協力方法を告知します。
最後に成果を見せます。

テレワークするにも家事をするにも「何をするからこうして欲しい」と言葉で伝え、最後にパートナーの協力によって得られた成果を報告・共有することで、連帯感につなげていくことができます。
それをもっと進化させれば合理的な役割分担ができそうですが、男女差が上下関係になり易い土壌を持つ日本では、そこまで求めるのは危険かもしれません。

止まない雨はないし、明けない夜もない。
いつか日常が戻って来たときには、夫婦がコロナ禍というピンチを乗り越えた同志としてより良い関係になっていることを望みます。

2020/05/06
感染拡大の予防にむけた緊急事態宣言の期間が延長されました。

最初に発出された都道府県では1か月が経つので、緊張感の維持が難しくなってきています。
外出自粛や経済活動の停滞は社会と人の心のダメージを与えます。
一刻も早い収束に向けて緩みがちな気を引き締めなきゃ、とは思うものの言うは易く行うは難しです。

自宅で家族と過ごす時間が長くなったことから、パートナーとの関係に変化が生じることも起きるようになります。
常にフラストレーションと隣り合わせという現状では、些細な事柄がきっかけとなって夫婦喧嘩に発展しがちです。

仕事や外出などで「顔を合わせない時間」があれば怒りもクールダウンするのですが、24時間一緒にいると気持ちを切り替えるタイミングが計れません。
無言でそっぽを向くというのも、誤解を生むことになります。
そんな時は「これから私は空気になります」宣言をしてみてはいかがでしょうか。
空気ですから何もしない、何も聞こえない、呼ばれても返事もしません。
一定時間が経ったら「空気から人間に戻りました」宣言をすることをお忘れなく。

その一方で、パートナーの良い面や存在価値を再発見して関係がより良くなるケースもあるようです。
そんな知らせを耳にすると、ほっとします。
何を見るかによって、その人の世界は異なったものになります。




2020/04/29
2020年のGWに突入しました。
しかし今年は外出もままならず、経済活動が縮小しておりとても静かなGWです。
キ・セ・キ相談室のある北浜も、平時ならビジネスパーソンが忙しく行きかう街です。
さすがにこの時期は出歩く人は少ないです。

キ・セ・キ相談室はカレンダー通りに営業しておりますので、カウンセラーのいしだは相談室におります。
ただ人との接触を最小限にするために、対面でのカウンセリングは取りやめてZOOMや電話での対応とさせていただいております。
自宅から相談室までの通勤も、電車が混雑する時間をさけるようにしており、健康維持も兼ねて地下鉄の一部分を歩くようにしています。
せめて出来ることはやっていこうと考えています。

相談したくても、自宅に家族がいては電話やZOOMでも利用しづらいと存じます。
いしだも、誰に気兼ねすることなく相談できる場所を提供したいと望んでおりますが、今はしばらく自制するしかありません。
一刻も早くコロナ禍が収束することを祈ります。



2020/04/12
新型コロナウィルス感染拡大を受けて発出された緊急事態宣言。
それに先立って学校の休校などで、多くの人の日常が大きく変わってしまったようです。

家庭という閉ざされた空間の中で家族が否応なく向き合わねばならないという状態は、普段仲の良い家族であってもストレスが溜まりやすくなります。
普段なら気にならないようなことでも、些細なことがきっかけで感情が爆発する可能性が高まっています。
感染症予防対策が進むにつれて、DVの増加、離婚増加も危惧されています。

まだ感染症流行の収束は見えていませんが、いつかは収まって私たちの日常を取り戻すことができるでしょう。
そのために、今は家族間で傷つけあわないことが重要です。
こんな時ほどSTOP、THINK、ACTが求められます。

STOP… 立ち止まる。怒ったり悲しむなどの行動を停止する。
THINK…考える。今それが必要なのか、もっと良い方法がないかを考える。
ACT… 考えた後、行動に移す。
つまり「それをする前にちょっと立ち止まって考える」ということです。

もしそれでもパートナーとの関係が悪化してしまったら、夫婦問題・離婚カウンセラーいしだたかこがいつでもご相談に応じます。
緊急事態宣言発出中は電話やZOOMでもカウンセリングに対応しています。
ストレスをため込み過ぎないようにして、無事このコロナ禍を乗り切りましょうね。

2020/02/06
大恋愛の末に結婚したのに、結婚したとたんに喧嘩が絶えなくなってしまった。
挙句の果てに、最近夫はどうやら外で会っている女性がいるようだ。

キ・セ・キ相談室に来られる女性の中に、このようなケースの方がいらっしゃいます。
よくよくお話を伺うと、女性は初婚で彼はバツイチのカップル。
バツイチというより、男性が結婚してる時点から女性との交際がスタートしていたので、ワイドショー的な表現をすると不倫相手の略奪婚です。
女性は交際中は彼のことが好きで、四六時中彼のことを考えているくらい「好き過ぎた」とのこと。

好き過ぎて、気がヘンになりそうだった
好き過ぎて、夜も眠れなかった
好き過ぎて、いつ会えるのかと思うと涙が出てきた

これ、冷静な判断力を欠いている状態です。
相手が既婚者でなくても、こんな状態では相手を客観的に見ることができません。
つまり、結婚相手を見誤る可能性が大きいのです。

幸せな結婚の条件の一つに「祝福される結婚」であることが挙げられます。
(冷静な)周囲が認める結婚であれば、当事者双方に結婚生活を営んでいけるだけの常識や愛情、経済的な基盤などがあるということです。
「誰かに反対されても結婚したかった」というのは、反対される理由が存在しているということです。
その結婚が危機をはらんでいることを、周囲は見抜いているということです。
当然不倫からの結婚も、誰かが犠牲になっていることもあり、また不倫に罪悪感の乏しい人を結婚相手にするという矛盾をはらんでいます。

「好き過ぎる人」は結婚をゴールと捉えて、スタートであるという視点が抜けています。
恋愛を楽しむだけならそれで良いでしょう。
結婚には法的にも責任が付いて回ります。

交際中は(彼の妻を)追う立場だったのが、彼の妻になったとたんに愛人から追われる立場になる可能性もあるということを、不倫関係から結婚に進んだカップルは肝に銘じておくようにしてください。





2019/08/28
最近いしだが見つけた楽しみの中に「ネットでコミックのレビューを見る」というのがあります。
普通にレビューを見ていたのでは飽き足らなくなって、中国語サイトのレビューを覘いてみました。
そのコミックは日本製ですが、中国語版も中国や台湾で読まれています。

中国語では外国由来の名称は近い発音の漢字をあてはめることが多いです。
たとえばSONYなら索尼(発音はスォニィ)と表記されますが、「索=繋ぐ」意味も「尼=修道女」の意味も関係なく、発音だけを採用しています。
コミックの登場人物なども、こんな感じで中国語名になっています。

印象的な場面は世界共通のようで、名場面としてよく話題に上っています。
ちょっとびっくりしたのが、中国語圏のレビュアーたちがつけた登場人物のあだ名(愛称?)。
レビューの中では、同音異義の漢字を使って上手に登場人物の役がらと作中エピソードを掛け合わせたあだ名がついていました。
さらに、発音だけを採用されたはずの、漢字の本来の意味をこれまた上手くもじってあだ名にしていました。

この辺りのセンス、さすが漢字の国だなぁ〜と感心するばかりです。
このコミック上の登場人物の「公式」のあだ名より面白いかもと思えてきます。
この中国語圏のあだ名は日本のレビューには出てこないので、日本では知られていないようです。
ちなみにその中国語あだ名を日本語読みしてもそのまま通じます(発音も意味も!)が、ここで紹介することは差し控えさせていただきます…

ともに漢字を使う日本語圏と中国語圏の住人、同じコンテンツをインプットしているのに、別の世界観がアウトプットされる。
案外夫婦のあいだでもありがちなのかもしれませんね、こういうことって。
同じ出来事に遭遇したり一緒に何かを体験していても、相手が自分と全く同じ受け止め方をしているとは限りません。
なんか夫婦の会話がかみあわないなぁ〜と思ったら、双方の考えを言葉に出して解釈に相違点がないか確認することも必要ですね。

意外な驚きと発見があるかもしれません。





2019/07/21
年に1回受けている、国民健康保険の健康診断。
この日のために出席しないといけない会議を、他の人に代わってもらいました。

カレンダーにも書き込んだし、何度も日時と場所を確認したし。
問診表は2週間も前から記入済み。
前日の夕食は軽めにして、当日はコップ1杯の水だけを摂取。
受付が混むといけないから、早めに到着。

なのに受付の人は言うんです。
「今日はがん検診だけなので、一般検診は2ヵ月後になります」
えぇーっ、ホントだ。
お知らせの一般検診に○がついていない。
まいったなぁ。



2019/06/11
キ・セ・キ相談室の特徴としては以下のとおりです。
 ・ご相談者の利用し易い時間帯を提供
 ・どこからでもアクセスし易い立地
 ・プライバシーが確保できて快適なカウンセリングルーム
 ・HPからいつでも一発予約が可能

時間をかけて少しずつ環境を整えてきて、上記の特徴が出来あがりました。
2010年にキ・セ・キ相談室を開設して以来、早いもので足掛け10年です。
それに遡ること数年前、いしだ自身が離婚したときは、何をどうしてよいかも分からないままに行動していました。
そんな経験を踏まえて、身近な人に話しにくいことだからこそ客観的に相談ができる場所の必要性を感じてこの相談室を立ち上げました。

立ち上げ前は準備室としてバーチャルオフィスを契約して、主に出張スタイルでカウンセリングを行っていました。
その後は大阪市内の中心部(淀屋橋)にミーティングルームが使用できるスモールオフィスを拠点として開設にこぎつけました。
しかしここで問題になったのが、ミーティングルームを使用できる時間帯でした。
その当時は午後5時半までしか部屋が使用できなかったので、必然的に相談時間が限られていました。

もっと便利な相談室でなければ意味がない!
ご相談者が仕事を終えてからでも相談できるようにしなくては限られた方しか相談に来ることが出来ない!
との思いから、アフターファイブに来られる相談室としてオフィスの移転(谷町四丁目)を決心。
やっと夜8時ごろまで相談に応じられる態勢が整いました。
しかしここで問題になったのが、空調でした。

部屋の空調設備が充分ではなく、室温調整や換気が不十分でした。
1〜2時間じっくりお話しをするのに、快適な環境は必至です。
部屋毎に空調設備があり、換気ができて圧迫感がないように窓も欲しい。
そして今の場所(北浜)に落ち着いたのでした。
思い立ったときにカウンセリング予約ができるように、HPを改良してweb予約システムも導入しました。

こうしてキ・セ・キ相談室は進化を遂げてきました。
さらに上述の特徴に、もう一つ声を大にして付け加えたいことがあります。
それはいしだたかこも進化してベテランカウンセラーになっているということです。
著書「見逃してはいない?離婚のサイン」の上梓、法律・調査の専門家との連繋、大手雑誌掲載など気がつけば足跡がくっきり残っています。
「相談に来て良かった」と思ってもらえる相談室にすること、これがいしだたかこの望みです。



2019/02/07
「使命」って表現するとちょっとおおげさですが、要は「命」の「使い方」です。
人が命を得ておぎゃあと生まれるのと同じように、このキ・セ・キ相談室も10年ほど前に誕生しました。
さてこの命=キ・セ・キ相談室を、どう使っていくかは立ち上げ一年目の大きな課題でした。

カウンセラーいしだたかこの強みである「きれいごとではないナマのアドバイス」と「相談者に寄り添ってしっかりサポートしていく」とうこと。
しかし夫婦関係というのはシーソーのようなもので、どちらかが有利になれば一方は不利になる。
ある意味「無理を通せば道理が引っ込む」ように不公平・不条理な結果を招きやすいのも事実です。

後味の悪い結果になってしまっては、修復した夫婦関係にまた亀裂が入ることになるし、離婚となっても憎しみだけが残ってしまうことになる。
相談者の希望に沿うだけのカウンセリングでは、知人に相談するのと変わりないレベルでは意味がない。
プロがカウンセリングをするというのは、「第三者の目」で見るということ。
それがあるからこそ問題を考える上で見落としがなく、双方に異なる視点が生まれて納得できる結論を導き出すことができる。

キ・セ・キ相談室に来られた方とは1対1でお話しすることが多いのですが、カウンセリングルーム自体も一つのキャラクターであり、この部屋がいしだとご相談者を俯瞰して見ているのです。
キ・セ・キ相談室はカウンセラーいしだたかこが運営するカウンセリングルームですが、この部屋にも魂が宿っているのです。
これこそがこのキ・セ・キ相談室の使命です。

ちなみにいしだの好きな言葉に「三方よし」とうのがあります。
これは近江商人の経営哲学と言われており、「商売において売り手と買い手が満足するのは当たり前のこと。社会に貢献できてこそよい商いである」という内容で、「売り手に良し、買い手に良し、世間に良し(=三方に良し)」という言葉で表されています。
この「世間に良し」というのがミソで、これなくしては種々の活動は支持を得られません。
とくにこの相談室のように、別れさせ屋と誤解されることもありますので、世間からの支持や理解というのはとても大切です。

キ・セ・キ相談室は大阪の北浜にある小さな相談室ですが、同時に社会の理(ことわり)とつながっている場所でもあります。

2019/01/26
夫婦問題・離婚カウンセリングのキ・セ・キ相談室を開設したのは2010年、早いもので足掛け10年になります。
これまで続けてこられたのも、大勢の方々のおかげであり、感謝の気持ちでいっぱいです。

10年前は大阪・梅田に連絡オフィスを置き、もっぱら出張スタイルでカウンセリングをしておりました。
次は連絡オフィスを梅田に、カウンセリングルームを淀屋橋にご用意しました。
数年後に谷町四丁目のオフィスビルに移転し、そして昨年夏に北浜に移転して現在に至っております。

カウンセリングルームの運営にあたり、いしだたかこが何よりも重要視してきたのが「プライバシーの確保」です。
ご相談中の会話が室外に漏れないことはもちろん、ご相談者の方のキ・セ・キ相談室へのご来室が人目に付かないことがカウンセリングルーム選びの基準でした。
このプライバシーの確保に関しては、ハード面(ルーム設備)、ソフト面(守秘義務遵守)ともに充分な配慮が出来ていると自負しております。

またカウンセラーとしての資質向上のため、大学の講義聴講や家庭裁判所の模擬調停見学などで研鑽を深め続けております。
ご相談者のニーズに応えるために、弁護士や調査会社との連繋も確立しています。
24時間態勢でご予約を承れるよう、昨年にはWEBからの予約システムも完成しました。
昨年年末に発売された女性ファッション誌、CLASSY.(2019年1月号)にもキ・セ・キ相談室が掲載され、おかげ様で多くの方に知っていただけるようになりました。

夫婦問題・離婚の相談ならここ!
これからもキ・セ・キ相談室 いしだたかこを宜しくお願い致します。

2018/12/28
夫婦関係や結婚生活のピンチは誰もが遭遇します。
そのピンチをこじらせて二度と修復不可能なものにしてしまうのか、それともピンチを乗り越えてより良い関係にしていけるのかは、正しい判断が下せるかどうかにかかっています。
しかし、ピンチの最中にあっては冷静になることが困難です。
だからこそプロのカウンセラーが存在するのです。

もう少し早く相談に来てくださっていたら…と思われる方がたくさんいらっしゃいます。
その一方で、この段階でよく来てくれましたね!と素早い行動をなさる方もいます。
キ・セ・キ相談室にはwebで検索して訪ねてこられる方が大半なのですが、皆さん「こういうところ(相談室)があることを今まで知らなかった」とおっしゃいます。
う〜ん、これでは相談できる場所の存在を知らないというだけで、悩み苦しみ続ける人がいる!
ということで、少しでもキ・セ・キ相談室の存在を知ってもらえるようにとCLASSY.(光文社発行)に公開しました。

一人で悩む必要はありません。
あなたに必要なアドバイスやサポートはお任せ下さい。

年内のご予約は本日で最後です。
年始は1月5日(土)よりご予約を承ります。
年末年始の休業中も、webからのご予約のお申し込みやお問合せを受け付けております。
ご返信は1月5日以降となりますのでご諒承下さいませ。

平成最後の師走ですね。
年末は寒波が来るそうです。
皆様お体にはくれぐれもお気をつけてお過ごし下さい。

2018/12/19
さてさて12月も中旬に入り、師走の色がどんどん濃くなって来ている今日このごろです。
タイトルにもあるように、同じ離婚のご相談でも、11月末から12月にかけてはちょっと内容が特別なように感じます。
この時期のご相談は深刻度がグッと増していて、キ・セ・キ相談室に来る前にすでに弁護士さんに依頼していらっしゃったり、家庭裁判所での調停の手続きに入っている方も多いです。
これは何かの法則でもあるのか?と一考してみたところ、思い当たるものが二つありました。

一つ目は年末年始の計画を立てる時期であるということ。
クリスマスや年末年始の帰省や旅行など家族単位で行動することが多くなるので、夫婦仲が良好でない場合はそれらのプランは楽しみではなく、気を滅入らせるものになります。

二つ目は会社員が年末調整のために勤務先に提出する「扶養控除申告書」の存在。
夫婦関係の悪化に見て見ぬフリをしてきても、この書類を記入しようとすると
「もしかして来年もこの生活?」
「別居してるから配偶者の収入知らないよ、どうしよう」
などど心がざわついてXデー(離婚の時期)を意識するきっかけになります。

このように、この時期は夫婦や家族のあり方を直視する機会が多くなるというのも離婚相談が深刻化しやすい原因ではないでしょうか。
それと冬至に向かう時期なので日照時間の乏しさから、精神的にネガティブモードに陥りやすいというのも遠因かもしれません。

そんなことを思いながら、今日もカウンセラーいしだたかこは大阪・北浜の街で皆様のご相談に応じております。

2018/12/10
久しぶりに昔の同僚のA子から連絡がありました。
A子の同僚のB子が、結婚生活のことで悩んでいるから相談にのって欲しい、とのことでした。
いしだたかこは、もちろんB子のこともよく知った仲なので、二つ返事で引き受けました。
ほどなくしてB子から連絡があり、B子の話を聴き、必要なアドバイスをして別れました。

B子と別れたあと、すぐにA子からもお礼の電話がありました。
そしてA子は不思議そうにいしだに尋ねて来ました。
「いったいB子にどんな魔法をかけたの?
 私と話をしていたときにはB子はもう死にそうなくらい暗かったのに、(いしだとの)相談が終わった後、別人みたいに元気になってた。
 聞いている自分のほうがしんどくなって、私は最後までB子の話を聞けなかったのよ」

つまり最初はA子は親身になってB子の相談にのっていたけれど、話を聞く内にしんどくなって、いしだたかこに依頼してきたということでした。
ここが「身近な人への相談」と「プロのカウンセラーへの相談」の大きな違いなのです。
人の話を聞き続けるというのは思ったよりエネルギーが必要で、集中力の持続が欠かせません。
話を聞きながら同時に、頭の中で類似事例を参照したり、矛盾点や疑問点を整理したり、知識を呼び起こしたりしながら適切なタイミングで相手に必要事項を伝えていきます。
何より大切なのが、話し手に安心して話してもらうということです。
これを経験を積んでいない人がするのは、A子だけでなく大変なことでしょう。

もし身近な人が相談に来られたら、まずお話しを最後までしっかりと聞いてあげてください。
もしそれが出来なくなった時には、遠慮なく専門家にお任せ下さい。

2018/11/22
キ・セ・キ相談室のある大阪・道修町はくすりの町です。
少彦名神社(神農さん)では11月22日、23日に神農祭が行われます。
ということで、今日はビルの前に縁日の屋台がずらりと並び、普段のオフィス街とは違って大変なにぎやかさです。
こんなゆるキャラさんもいて、思わずツーショット!
いしだが接近しすぎたのか、仁丹さんがちょっと引いている・・・・?








もうすぐ発売のCLASSY(光文社発行)に、夫婦問題・離婚の相談ならここ!としてキ・セ・キ相談室が掲載されます。

2018/11/09
大阪メトロ(地下鉄)のエレベーターを待っていたときのことです。
いしだたかこのすぐ後にやってきた、若いお母さんに連れられた幼い女の子が主人公です。
やっと歩けるようになったばかりといった風情で、お母さんはその女の子の手をしっかり握っていました。
扉の窓からエレベーターの錘が動くのを見てその女の子は
「もうすぐ、くる」と一言。
数秒後、エレベーターがやって来て扉が開くと
「きた」と発言。
その瞬間、いしだは思わず「おおっ!!」と感嘆しました。

日本語の文法で「もうすぐ来る」は進行形で、「来た」とは完了形です。
時間軸の中で将来起こることを予測し、それが起こったことを表わします。
それを日本語という言語で表現する時はこう言います。
これを、この小さな女の子の頭脳は理解をしているのです!!
まだおしめも取れていないような幼い子がですよ!!

おぎゃあとこの世に生まれてから、1,000日も経たないうちにこれだけの言語能力を身につけるとは、子どもって(人って)なんという頭脳の持ち主なのでしょう。
人間と動物の大きな違いは言葉を使う点にあると言います。
そしてこれが言語のベースとなる母語(母国語)というものなのですね。

こんなに幼いうちから言葉を使えるということは、それだけ人間社会にはことばが必要である、言葉を使わないと人間社会では生きていけないということなのでしょう。
言葉はコミュニケーションを成り立たせます。
言葉にしなくても分かるという人もいますが、やはり言葉で表わさないと通じないのです。
皆さん、人間だけの特権です、どんどん言葉を使いましょう。
特に身近な人、パートナーに対してはね。

今月末発売の女性ファッション誌、CLASSYの特集記事にキ・セ・キ相談室が掲載されます。
夫婦問題・離婚のそうだんならここ!というキャッチコピーにご注目下さい!


2018/09/05
さて昨日(9月4日)の関西地方における台風21号の影響はすさまじかったですね。
被害に遭われた方には、お見舞い申し上げます。
6月の地震と7月の大雨に続いての台風だったので、自宅の修理がままならない方もいらっしゃるのではないかと、心を痛めております。
一日も早い復旧をお祈りいたします。

さて、こんな日でもキ・セ・キ相談室は営業しておりました。
JRや各私鉄は運休していましたが、大阪メトロの堺筋線は運行していたので、出勤しました。
午後2時ごろの突風は尋常ではなく、部屋の窓(3階)からも木の枝やごみなどが空高く吹き上げられていくのが見えました。
堺筋沿いの街路樹が何本も根元から倒れていました。
風の勢いって本当に凄いものですね。
折れた木は元にもどらないでしょうから、また新しい木が植えられるのかな?
そうやって少しずつ新陳代謝を繰り返して世の中は進んでいくのですね。

天災は防いだり無くすことはできないけれど、せめて備えあれば憂いなしで、準備をしておくことで損害を小さく(減災)するように心がけましょう。

2018/08/30
人は時としてとても冷酷になったらり、邪悪なことも平気で行うことがあります。
それをその人の個人の資質からくるものなのか、それともそういう環境に置かれたからそうなったのか…といことを実験で証明させようとした人がいます。
かれこれ50年近く前に、アメリカのスタンフォード大学の心理学教授であったフィリップ・ジンバルドーという人です。

「スタンフォード監獄実験」という言葉を聞いた人もいると思います。
大学生をランダムに看守役と囚人役に分けて数日間生活させるという実験で、それまで培ってきた倫理観や道徳観に関係なく、自分の置かれた立場・環境によってその考え方や行動が大きく影響を受けてしまうということが明らかになったのです。

いじめや虐待など、人を支配するのも支配されるのもたまたまそういう立場にいた、という程度の偶然であったりとか…
追い詰められた挙句に、普段では考えられないような残酷なことをしてしまったりとか…
強制的に自信を喪失させられることで、強い罪悪感を持ってしまったりとか…
何かによってその人の善良さがいとも容易く奪われてしまうということは、結構日常生活と隣り合わせになっているのかも、と思わざるを得ないことがこの本に記述されています。

さてこのフィリップ・ジンバルドー教授がスタンフォード監獄実験について執筆した本があります。
『ルシファー・エフェクト 普通の人が悪魔に変わるとき』というタイトルです。
(ジンバルドーという名前も、なんだかおどろおどろしい響きですね)
人物描写や心理描写がじっくり表現されていて大変面白い内容なのですが、なにせ本自体が重くて肩が凝ります。
本文だけでも753ページあり、原注も入れると807ページに及ぶ大作です。
本の厚みは5センチはあります。名刺の縦辺よりも高いです。
ちなみにいしだはこの本を読んで、生まれて初めて「耳たぶまで凝る」という経験をしました。

心理学にご興味がある方は是非読んでみることをお勧めします。



2018/08/19
女性からのご相談で、同じようなケースが続きました。
どの女性も活動的で好奇心が旺盛、そして夫婦関係を良好に維持していくことに積極的なタイプです。
夫の意志を尊重し、妻として自分ができることをしっかり果たしています。

なのに彼女たちが口をそろえて言うのが、夫に対してかなり大きなフラストレーションを抱えて生活しているということです。
大きな出来事があったのではなく、自分でも「こんなことくらいで」と思うような些細なことが積み重なっているのです。
その最たるものが「外食」について。

大雑把な傾向として、男性が外食に求めるものは
 1.好みの味で食欲を満たす
 2.日常の延長にあり、落ち着いて食事が取れる
 3.財布に負担がかからない  といったところでしょうか。

しかし女性にとっては外食は
 1.味やボリューム以外に視覚も重要
 2.自分で作ったり片付けなくて済む上に、未知の味に巡りあえる非日常的なイベント
 3.たまにはプチ贅沢    を求めています。

ですから妻の夫への不満として、夫はいつも同じ場所で同じものを食べたがるので、妻がいくら情報を調べて好みのレストランに誘っても応じないということが挙げられます。
外食を日常の生活の延長上に捉える夫と、プチ贅沢な非日常と捉える妻では、目的・行き先が異なって当然です。
主として稼いでくる夫の収入で外食に行くことが多い夫婦にあっては、妻が常に夫の希望に合わせることになり、妻の満足感が得られません。
これが積み重なると、何か大きなトラブルが生じた時に妻の不満が一気に爆発することになります。
夫はまず妻の不満に気付いていませんから、不満が爆発した時に何が起きたのが分からず右往左往することになります。

それを回避するためには、妻が「○○に行きたい」と言えば、夫は取引先を接待するつもりでその要求に応じることです。
また妻も、乗り気でない同行者(=夫)と行って非日常を楽しめないリスクを犯すより、行きたい時には単独または自分の友人と一緒に行ってプチ贅沢を堪能することをおすすめします。
夫も妻の単独外食は大目にみるべきでしょう。
妻の外食の成果が、夕食の献立として上がってくるかもしれません。
妻の機嫌が良ければ家内は安泰なのです。

2018/06/22
6月18日朝に発生した大阪北部地震、皆様はご無事でしたでしょうか。
幸いキ・セ・キ相談室は被害もなく、通常通り営業しております。
水道やガス、交通機関が止まってしまい不便を感じていらっしゃる方も多いと思います。
皆様お怪我だけはなされないよう、お気をつけてお過ごし下さい。

2018/02/08
先日語学の先生から紹介されたお話しです。
語学のテキストに載っていた教材だということです。
 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

ある生涯学習教室で講師からゲームの提案がなされ、一人の女性受講者がその相手に応じました。
まず講師はその受講生に、ホワイトボードに彼女の親しい人たちの名前を20人(組)ほど書かせました。

書き終わると、講師はその中から「もっとも重要でない人」を消すように指示したので、まず近所の人が消されました。
さらに講師は同じ指示をしたので、次に同僚が消されました。
講師は同じ指示を何度も繰り返し、彼女もどんどん名前を消していきました。
最後に残った名前は彼女の両親と、夫と息子です。
もはやゲームとはいえない雰囲気になり、他の受講生たちは無言で成り行きを見つめていました。

講師の指示が続き、両親がためらいがちに消されました。
講師の最後の指示を受けて、彼女は震える手で息子の名前を消しました。
とたんに彼女は大きな声で泣き出しました。

講師は彼女が落ち着いてから尋ねました。
「あなたを育ててくれた両親や、自分で生んだ子供は最も親しいはずの人たちですよね。
 夫はまた新しく探すこともできるのに、なぜ夫は消さなかったのですか?」
彼女は静かにゆっくりと答えました。
「両親はいつか自分より先に死にます。息子も大きくなれば独立して私のもとを去ります。
 私に寄り添って、本当に一生を過ごしてくれるのは夫だけです」

 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

以上の話の舞台はアメリカです。
アメリカは2組に1組のカップルが離婚するといわれています。(ちなみに日本は3組に1組が離婚しています)
それでも人は人生のパートナーを選び結婚しようとする、失敗しても再婚しようとする。
人は孤独では生きていくことはできないことを分かっています。
結婚する理由はここにあるのでしょうね。


2017/12/21
2017年12月20日、大阪市天王寺区内の三菱東京UFJ銀行ATMコーナーにて、キ・セ・キ相談室の銀行カードを拾得して警察に届けていただいた御方、大変有難うございました。
おかげ様で無事手もとに戻りました。
この場を借りてお礼申し上げます。

紛失に気付いてから16時間後に発見の連絡を受けることができました。
拾って下さった方、銀行および警察職員の方、速やかな連繋プレーに感謝いたします。
この連繋プレーは私たち一人一人のポテンシャルがあってこそ、私も社会の一員として善良な市民たるべく行動していこうと改めて思いました。



2017/10/22
離婚をしようと決心したら、一日でも早く実現させたいと考えるのは当事者として自然なことですね。
でも人生の幸せの帰結としての離婚を選ぶのでしたら、失敗する離婚をしては元も子もありません。
成功する離婚を実現するには、きちんと作戦を考える必要があるのです。

先日読んだ『米中もし戦わば』という本の中に、離婚にも通じるヒントを見つけました。
これはアメリカの大統領補佐官をはじめとする第一級の専門家が分析した、米中間の戦争の可能性について書かれた本です。
夫婦間の係争を一種の戦争をみなすと、離婚との共通項をこの本の中からいくつか見出すことができました。

そのポイントについて紹介と解説をします。
 A.戦争にはプロセスがあり、武力衝突や軍事行動はそのプロセスの中の一つの選択肢であるということ。
 B.  全面戦争を避けるために強力な武器を持つことが抑止力になるということ。
 C.  武力衝突に突入するときは、停戦と戦後処理まで考え抜いた上で開戦すること。

A.について:
夫婦関係がぎくしゃくしていたり喧嘩が絶えない状態は、すでに冷戦に突入していると言えます。

B.について:
パートナーに、離婚したら失うもの(子ども、経済・生活基盤、信用など)が大きいと思わせることが離婚への抑止力となり、相手からの離婚要求を思いとどまらせます。

C.について:
自分から離婚のための行動を起こす前には、具体的な離婚後の生活のビジョンを考えておくことが何より重要です。
離婚が成立しても得る物が一切なければ、その離婚は失敗ということになります。

すでにA.の状態にある夫婦でも、B.の抑止力が働いていれば関係改善が進む事はよくあることです。
でもC.に向かうのであれば、冷静にポスト離婚の青写真を描いておくのは必須です。
しかしながらさまざまな出来事が積み重なった後では、感情にとらわれずに考えることはとても困難かもしれませんね。

でもご安心ください、このコラムをお読みのあなたがA.〜C.までのどの段階にあっても、必ず解決策は見つかります。
あなたが「失敗する離婚」をしない為に、夫婦問題・離婚カウンセラーいしだたかこが時にセカンドオピニオンとして時に軍師として、しっかりとサポートいたします!



2017/10/11
先日見かけたご年配の夫婦の会話がとっても秀逸(特に奥さま!)でしたので、ご紹介したいと思います。
それは高速バスの中の出来事でした。
発車前にバスの運転者さんから、乗車中の注意事項の案内がありました。
シートベルト着用のこと、乗車中に勝手に関を移動しないこと、大声での談笑を慎むことなどなど…
運転手さんにとっては注意事項の説明は毎度のことなので、説明の口調がやや早口です。

いしだの後ろの席に座っていたご夫婦の、ご主人が奥さまにボソッとつぶやくのが聞こえました。
夫「今の説明、何言われたのかさっぱり分からんかったなぁ」
妻「そう? わたし、全部分かったで」
夫「え、分かったん!? ワシ、一生懸命耳を傾けてたけど、一言も分からんかったわ。なんで分かるん?」
妻「わたし運転手さんの顔見てたもん。顔を見てたら、口が何言うてんのか分かるやん」
夫「顔、か!!」
妻「そうや。人いうのんは、顔さえ見てたら何言おうとしてんのか、理解できるもんなんや」
夫「顔みてたら分かるんか!そういうもんなんか」

そういうものなのです。
顔と顔とつき合わすことがコミュニケーションの基本です。
早口の説明というやや一方通行に偏ったコミュニケーションを、この奥さまは自分なりの工夫(人生経験でしょうか)で消化していらっしゃる。
もともと女性の方が男性よりコミュニケーション能力が高い傾向にありますが、彼女はかなり優れている方のようです。
思わず心の中で奥さまに拍手喝采しました。

この件に限らず、パートナーが何を言っているのか分からない、というのは夫婦のコミュニケーションが上手く取れていないときに起こりがちな現象です。
そんな時はお互いの顔を見て話をするだけで、グッと距離が縮まります。
もし「ウチはコミュニケーションが上手く取れているよ」とおっしゃる男性がいれば、案外奥さまの対人調整能力のおかげかも知れませんよ。

2017/09/16
先日、岸見一郎氏・古賀史健氏共著の「幸せになる勇気」を読みました。
心理学者アドラーの教えによる自己啓発ジャンルのベストセラーですから、読まれた方も多いと思います。
その中の「愛に関する人生を選べ」に、大変興味深い一節がありましたのでここでご紹介したいと思います。

・愛とは「ふたりで成し遂げる課題」である
このコラムをお読みの方は、ここでいう「愛」を「結婚」と読み替えたほうがしっくり来るでしょう。
本書では「ひとりで成し遂げる課題」や「大勢で成し遂げる課題」への取り組みは、家庭や学校、社会で学んできているが、「ふたりで成し遂げる課題」に対する技術は学んできていないと説いています。

・人生の「主語」を切り替えよ 〜本当の愛を知ったとき、「わたし」だった人生の主語は「わたしたち」に変わる〜
ふたりで成し遂げるべき課題は「幸福」の追求である。
ただしそれは「わたし」の幸福でもなければ「あなた」の幸福でもない、共同体である「わたしたち」の幸福である。
結婚後に幸せな人生を生きるために、自己中心性の象徴である「わたし」から脱却することが必要であると説いています。
それが人を愛するということだと説いています。

結婚生活というのは、血のつながりのない他人との運命共同体。
たしかに「わたしの幸せ」だけを求めていれば、パートナーにその分のしわ寄せが行くかもしれません。
判断や選択に迷ったときには「それはわたしたちにとっての幸せにつながるのか?」と自問することで、うっかり夫婦の危機を招かないようにすることができそうですね!


2017/07/30
元芸能人の女性議員とイケメン男性市議の不倫騒動でワイドショーは盛り上がっていますね。
世間では女性議員が語った「一線」が話題になっていますが、夫婦問題・離婚カウンセラーのいしだとしては、男性市議の交際への解釈と態度に絶句してしまいました。

彼が語るには、
 妻との結婚生活は破綻しており、離婚に向けて話し合いをしているところである
 そして女性議員との交際は、破綻後のことなので「不貞」には該当しない
というようなことだったと思います。

確かに結婚生活が破綻している状態での「新規交際」は、離婚事由の浮気には当たらないので、不利になることではありません。
しかしね!
まだ離婚していないんでしょ!!
そして妻は芸能人でも公人でもない、一般人でしょ!!
なのに公共メディアで「破綻しているんです」「近々離婚するんです」と家族を含めたプライバシー(それもかなりデリケートな部分)について自分本位の立場で明言してしまうのは、不倫に該当するか否かということ以前に、妻に対してあまりにもデリカシーが欠ける行為ではないでしょうか。
そもそも発言時において、奥様とも「破綻している」「離婚間近か」という認識は一致していたのでしょうか。
ご夫婦にはお子さんだっていらっしゃるし、世間に向けていた「顔」がおありだったと思います。
「だから不倫ではない」という理論を自分の行為の正当性につなげているところに、彼のあざとさと軽薄さを感じてしまうのです。

今後この市議のご夫婦がどのような選択をなさるのかわかりませんし、また女性議員との交際がどうなっていくのかも当人同士の問題です。
でも夫婦となった以上は、最後までパートナーのプライバシーや尊厳を守っていただきたいと切に願います。


2017/08/25
平日の夜に「ちょっと出かけてくる」と言って1時間ほど外出するようになった。
普段行かないような地域のコンビニのレシートが財布から出てくるようになった。
そんな夫の不審な行動に気がついて、妻が夫の身辺を確認したりすると、携帯・スマホ・PCから出るわ出るわ「浮気の証拠」!!
動かぬ証拠をつきつけられた夫はあっさり浮気を白状し、妻に平謝り。
一旦は収束するものの、しばらく時が経つとまた不審な行動とともに浮気が始まる…。

こんなサイクルを繰り返してホトホト夫に愛想が尽きて、妻はいよいよ離婚を考え始めます。
浮気自体がパートナーを尊重していない行為なのに、証拠を隠そうともせず堂々と(?)そのままにしている夫のデリカシーのなさ。
妻はここにやりきれなさを感じて打ちのめされるのです。

でもちょっと待って!!
物事には原因があって、結果があるのです。
上記のようにすぐに夫が謝って仲直りするパターンは、確信犯的な浮気とは傾向が異なります。
妻が育児、仕事、家事などでてんてこまいの毎日を送っているうちに、夫への関心が低下してしまったことが引き金になっているケースが多いのです。
つまり、妻に相手にされなくて寂しい思いを抱いてしまった夫からのサインなのです。
もちろん自分を相手してくれる女性がいるのは楽しいことには違いないでしょうが、それ自体が夫の目的ではありません。
“妻の気を引きたい”という一心で、わざと妻を怒らせることをしているのです。
だから妻としては、その浮気もどきのサインを見つけたら即座に反応してあげなくてはいけません。
「どういうつもりなの!?」と怒ってもいいですし、「あなたがそんなことするなんて、ショックだわ」とさめざめと泣いてもいいでしょう。
気がつかないフリをしたり、「どうぞご自由に」とクールに構えていてはいけないのです。
夫の好きなようにさせているうちに、浮気が進展して本気になってしまう可能性もあるからです。
そして夫が浮気を認め、謝り、反省したら、妻も夫への関わり方に不足がなかったか振り返ってみましょう。

浮気をされる女性に共通している項目として「一人でなんでも出来てしまうスーパーウーマン」「完璧主義」といったことが挙げられます。
有能ゆえに、全てを引き受けてしまい一人で色々なことを抱え込んでしまい、夫をカヤの外に置いてきぼりにしてしまうのでしょう。
家庭生活での忙しさは夫と共有する(夫にも分担してもらう)か、家事を適度に手を抜くなどして、夫に接する物理的な時間を増やすようにしてみて下さい。

あなたが思うほどに夫は大人じゃないのです。
構ってほしい、褒めてほしい、認めてほしいと、けなげに妻を慕っている「大きな子ども」でもあり、「お姫様(=妻)を守る忠実な騎士」でもあるのです。
ぜひ「関心」というご褒美を常に夫にあげて下さい。
面倒くさいと思っても、幸せにひと手間加えることを惜しまないでね。

*女性限定 匿名での電話セッション受付中!*
いしだたかこは匿名で電話カウンセリングができる『ボイスマルシェ』に登録しています。
電話で気軽にカウンセリング体験ができます。
まずはこちらからお試ししませんか?
詳しくはこちらからどうぞ。


2017/06/08
1920〜1960年代に活躍したフランスの劇作家に、サラクルーという人がいます。
この方が結婚についての名言を残していらっしゃるので、ご紹介したいと思います。

「人間は判断力の欠如によって結婚し、
 忍耐力の欠如によって離婚し、
 記憶力の欠如によって再婚する」

こんなにズバッと言われたら、もう何も反論できません…という感じですね。
ちなみにご本人は結婚生活を全うされたようです。
忍耐力と記憶力は持ち合わせていらっしゃったのですね。

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2017/05/31
バチカン市国のフランシスコ教皇は誰もが知る有名すぎる宗教家です。
その方が語った言葉をご紹介したいと思います。

「完璧な家庭などありません。
 完璧な夫も、完璧な妻も。
 言うまでもなく完璧な姑も!
 罪深い私たちがいるだけです。」

これは2014年2月14日に婚約した男女への言葉として語られました。
夢と希望に満ちて結婚生活を始めたけれど、現実はなかなか理想どおりではなかった。
特にパートナーや舅・姑との関係はイライラさせられることばかり!
と感じる人は宗教や洋の東西を問わず大勢いるということなのですね。
フランシスコ教皇の発言だけに、大変説得力があります。

さて以前に、カウンセラーいしだたかこが書いた「見逃してはいない?離婚のサイン」という本の発刊を記念してセミナーを開催しました。
セミナーの締めくくりとして、この言葉を引用させていただきました。

2017/03/09
先日、弁護士の吉森先生が訪ねて来て下さいました。
事務所移転のお祝いに、こんなに素敵なお花を頂きました。
相談室にも春の訪れです。
ありがとうございました。

2016/12/25
先日入ったランチのお店は美味しかったのにハズレでした。
そこはチーズ料理を売り物にしているお店で、盛り付けも美しく、味も本格的ながらリーズナブルな価格設定。

でもそのお店には二度と行きたくないと思いました。

料理が提供されるまでのプロセスと、食事が終わった後のシステムがちぐはぐだったからです。
店員さんたちが慣れていないのか、料理の提供順序がばらばらであったり、出来上がった料理をどのテーブルに持って行ったらいいのかわからなくて店内をうろうろして、見ているこちらが心配になってしまいました。

会計の際も、レジでは注文した料理と座っていたテーブルの場所を把握していないありさま。
料理というコンテンツが良かっただけに、惜しいかな、人的サービスの手際の悪さがなんとも残念なお店でした。

でもこの残念さ、結婚生活でも思い当たるフシがありませんか?
「私はパーフェクトに家事や育児に頑張っているのに、夫は認めてくれない」
「妻子のために必死で仕事をしているのに、妻は認めてくれない」
自分の本業を精一杯こなしているのに、なぜかパートナーに理解されない怒りと空しさ。

それって、頑張るところを間違えていないでしょうか?

上述のレストランにあてはめれば「料理は上手いんだから、それ以外のところはどうでもいいだろ」と言わんばかりの一方的な強引さを感じます。
もちろん対価を得て行う行為と、双方の信頼関係の下に行う無償の行為を同等に扱うことはできないでしょう。
でもどんな場合であれ、自分がしたい行為が必ずしも「相手がその時に一番望んでいるもの」であるとは限らないのです。

完璧に家事をこなすより、手抜きしてもいいから笑顔を少し添える方が、相手にとっては嬉しいかもしれません。
収入アップのために休日を返上して働くより、思い切って家族との時間を大切にする方が、英気を養うにはうってつけかもしれません。
結婚生活は日常生活でもあるので、ハイスペックなスキルをパートナーに提供するより、多少のことには目をつぶって自然体でいる方が気持ちにゆとりが生まれます。
そのためにはお互いが相手に高い水準を求めない代わりに、自分自身も「そんなに無理しなくてもいいんだ」と思う必要があります。

無理や無茶は一時的にはできるけれど、長続きはしません。
結婚生活はマラソンと一緒で、長い目で見て結果オーライなら良いのです。
背伸びし過ぎず、等身大の暮らしが幸せの秘訣です。

2016/11/19
C子さんは人生の後半になってよき伴侶に恵まれ、幸せな結婚生活を送っています。
適齢期で結婚したカップルに比べて、ともに過す時間が短いので、一緒にいることをとても大切に思っています。
二人ともフルタイムで仕事をしているので、ご主人は家事も協力的です。
休日もよく二人で出かけます。

C子さんは小学生の時に両親が離婚しました。
C子さんのお母様は離婚後は再婚せず、女手一つでC子さんを立派に育て上げました。
幸せを手に入れたC子さんを見て、さぞお母様は喜んでいらっしゃることでしょう、と思いきや…
「C子が私の家に遊びに来る時はは、いつも婿(C子さんのご主人)がくっついて来る。
 私は男嫌いで、男のような気性だから、私の前でもべたべたしている二人は、気色悪いったらありゃしない。
 C子は一人でも充分生きていける、強い女性に育てたのに」
ありゃりゃ、娘夫婦の仲の良さが気に入らないようです。

男が嫌いなのに、自分は男だなんて言うこと自体矛盾していますが、それはさておいて、
「まあまあ、ご夫婦が仲睦まじいのは喜ばしいことじゃありませんか」
とお話ししたところ、このお母様が結婚した頃のお話しになりました。

結婚してすぐにC子さんを授かったので、楽しい新婚生活は短かったこと。
ご主人とは趣味や嗜好が大きく違っていたため、夫婦で一緒に楽しむことがないまま、数年後に離婚してしまったこと。
そのため「男性に愛された」という実感が持てずにきてしまったこと。
だからこそ離婚を選んだ自分を肯定したい気持ちも強いのでしょう。
ですから男性に愛されている女性(それがたとえ実の娘であっても!)に対して嫉妬や嫌悪感を持ってしまい、また夫へをの不信感や恨みをすべての男性に向けてしまっているようです。

3組に1組が離婚している現在、こういう母親を持つ女性は少なくないと思います。
しっかり者の母親を偉大な女性と尊敬する娘は多いと思いますが、問題はここにあります。
母親の人生観に大きく影響され、自分の人生観に自信が持てなくなってしまうのです。
結婚生活が長くなってくると、当然けんかや意見の対立が起きます。
そんなとき、C子さんのお母様のようなタイプの人は
「ほらね、男って皆そうなんだから。
 かわいいあなた(C子さん)を辛い気持ちにさせるなんて許せないわ。
 夫は所詮あかの他人、親である私のところなら、いつでも戻っていいのよ」
と離婚に拍車をかけるような言動を取ってしまうのです!!

結婚は新しい所帯を築くことです。
民法に「夫婦はともに助け合う義務を負う」とありますが、「(成人した)親子は助け合う義務を負う」とは言及していません。
親子の助け合いは義務権利ではなく、人の道として語られるところですが、法律を極端に解釈すれば、結婚したら親より配偶者を優先、なのです。
結婚した以上は親がなんと言っても、配偶者を自信を持って愛すべきなのです。
「自分たち夫婦の問題は自分たちで結論を出す」ように意識を持つべきなのです。

最近の傾向として「体力と経済力のある親」が夫婦の問題に割って入ってきて、夫婦関係をズタズタにしてしまうケースが増えています。
血のつながりは大きいものですが、赤の他人と人生を送ることで人間として成長できるのも確かです。
自分を育ててくれた親と意見が異なるのは当たり前のことですから、どうか自信を持って自分の人生と配偶者を愛してあげて下さい。
そして親御さんも、自分の娘が選んだ人と娘さんの意志を信じてあげて欲しいと思います。

2016/10/28
今月から、キ・セ・キ相談室は梅田・本町から谷町四丁目に移転しております。
大阪家庭裁判所から徒歩3分の場所にあります。
その大阪家庭裁判所で、先日「法の日」週間行事の一環として「これからの離婚調停 〜自主的な解決を目指して〜」というタイトルのセミナーがあり、いしだたかこも出席してきました。

このセミナーでは当事者役や調停委員役の人が演じる「模擬調停」をもとに説明をしてくれる、というものでした。
離婚調停は非公開なので、当事者以外はその場に臨む事はできないんですよね。
夫婦問題・離婚カウンセラーであるいしだにとって、とっても興味深い題材です。

この模擬調停で演じているのは、現職の裁判官達なのでとってもリアル。
そしてなにより当事者(離婚係争中の妻と夫)が調停室退室してからの、調停委員や裁判官たちの「事後評議」という舞台裏を見られたのは大きな収穫でした。
「事後評議」というのは、調停委員が当事者からヒアリングした内容をもとに、裁判官と意見をまとめるミーティングのようなものです。
それによって今後の方針を立て、場合によっては当事者の子どもに率直な意見を聞きに行く予定を立てたりします。

いしだの時もそうでしたが、調停の最中ではどうしても感情的になりがちで、自分の正当性と相手の非を過大評価しがちです。
「調停委員は本当に自分のことを理解してくれているの?」
と思うこともありましたが、こうして模擬調停を冷静に見てみると、調停委員を始め、裁判官や調査官たちがいかに中立の立場を保とうとしているのかがよく分かりました。

しかしながら「調停」はあくまでも話し合いの場とはいえ、裁判所に呼び出された方にしてみれば、事態が急に大事になって面食らってしまうのは自然な反応でしょう。
当事者たちの性格にも因るのかもしれませんが、離婚に加速度がついてしまうのも確かです。
この模擬調停では妻からの離婚の申し立てにより、離婚という結果になりました。
妻が離婚を望み、子の親権、養育費を取り決め、夫がそれを承諾。
「話し合い」としては双方合意しているので円満解決なのでしょうが、今後の人生、子どもたちの将来ということを考えると、離婚してからがスタートです。
新しい生活が、結婚していたときよりも幸せでなければ離婚した意味がありません。

結婚生活に苦しんでいる人たちにとっては離婚は解決方法の一つですが、離婚だけが唯一の解決法でもありません。
また「その後」の生活や人生にまで目を向けた上で結論を出さなくては、後悔することになります。
あなたにとってベストな解決法を一緒に見つけていくのが、夫婦問題・離婚カウンセラーいしだたかこの役割なのです。




2016/09/20
浮気騒動そのものよりもその後の会見の見事さに、「神対応」とまで絶賛された三田寛子さん。
きっとご本人は辛い気持ちも押さえてのことだったのでしょうか、お手本になるような対応でしたね。
「気された妻に対して世間はどこかに「妻のほうにだって原因はあったんでしょう」って見てるフシがありますよね。
でもこの会見で、妻への冷ややかな目は同情を通り越して「称賛」にまで昇華してしまいました。
何より賢い妻の圧倒的な存在感の前で浮気相手がかすんでしまったのは、妻としての勝利以外のなにものでもありません。

はたして私たちが三田寛子さんと同じ境遇に立たされたとき、こんな神対応ができるでしょうか。
もちろん、浮気をした夫と既婚者であることを承知の上で交際した浮気相手が一番悪いのです。
ですから彼らに対する制裁をまず考えてしまうところですが、私たちが彼女の対応から学べることがあります。

それは、
 外部へのコメントと、内輪への対応は分けておこなうべし!

ということです。
ここを間違えると、あなたへの風当たりが180度入れ替わることがあります。

芸能人でも有名人でもない一般人の私たちにとっての外部の人は、浮気した配偶者の親兄弟、子ども(子どもが理解できる年齢に達していたら)、友人、職場やご近所などが該当します。
こういった人たちには、夫婦として直面した問題であることを強調し、浮気した当事者を責めるのではなく、夫婦で乗り越えていくことを宣言します。
それによって周囲の人たちはあなたたち夫婦にどう接していけばいいのかが分かりますので、協力を得られるようになります。
具体的には、浮気をしそうになったら周囲が引き止めてくれたり、そうならないために気を使ってくれたりするでしょう。

そして内輪というのは浮気した配偶者、浮気相手、自分の親兄妹、解決の専門家(弁護士、カウンセラーなど)です。
制裁が必要な場合、それを遂行するに当たって「ダークな部分」も出てくるでしょう。
場合によっては慰謝料の請求などがからんでくるかもしれませんので、内輪だけできっちり話をつけておくべきところです。
この内輪で話をする部分は外部に伝える必要はありません。

注意する点としては、配偶者の親兄弟は「外部の人」扱いにすることです。
嫁姑の中がいくら良くても、やはり他人です。
いざとなったら自分の息子の方が可愛いし、大切なのです。
制裁に関するダークな部分が夫の口から舅・姑に洩れ伝わっても、あなたは外部向けのコメントを貫いて下さい。
それがこの先も長く続く結婚生活が円満に過せる秘訣です。

ちなみに子どもも夫婦の浮気問題に関しては「外部の人」です。
大人としての振る舞いを見せて下さい。
子どもを自分の理解者・味方にしようとしてはいけません。
巻き込まないようにして下さい。

2016/08/03
先日は吉森法律事務所の弁護士・吉森先生にお会いしました。
吉森先生は大阪家庭裁判所で当直をされており、離婚調停の事案も数多く手がけていらっしゃいます。

本来別れなくてもよい夫婦が、上手く周囲の理解を得られなくて離婚してしまう現実を目の当たりにして心を痛める、そんな温かいハートの弁護士さんです。
専門分野は離婚事案だけではありませんので、困ったことが起きて法的に解決したい場合は一度ご相談してみて下さいね。
吉森先生の連絡先は、「頼れる専門家のリンク集」からご覧いただけます。

2016/06/25
2016年6月24日、歴史に残る日となりましたね。
世界中の誰もがマサカ!と驚いた、英国の国民投票での離脱派の勝利。

おととしのスコットランドの住民投票ではイギリスからの独立が否決されたこともあり、いしだもなんとなく今回も見送り(=EU残留、=変化なし)になるんだろうなとタカをくくっていたので、この選挙の結果には本当に驚きました。

で、新聞を読んでいて面白い記事をみつけました。
6月25日の毎日新聞朝刊の「論点」に、久留米大の児玉昌巳教授が以下のように寄稿されていました。
「今回の投票は、一言で言えば、英国とEUとの『離婚』か『不幸な結婚の継続』かの選択だった。(中略)国家主義の喪失を恐れるナショナリスト的感情が経済への影響という合理的判断を上回った。」

国家と個人の違いはあれども、まさしく「離婚」の決断と過程そのものなんですね。
そう考えると、この結果がとっても身近なものに感じられます。

わかりやすく例えましょう。
EUという大家族に、英国であるあなたが嫁いだと思って下さい。
EU家と英国家は両家のつりあいの取れた縁談であり、あなたも夫の家で家業を手伝い、かいがいしく家業と家事をこなしていた・・・のです。

(あなたの独白)
ねぇ、聞いて。
そりゃ自分で選んだ結婚だったけど、家業が忙しいときは子どもの授業参観もお舅さんから制限されるし、盆暮れの準備は全部こっち持ちなのよ。
そのうえ夫の身内に就職浪人がいて、面倒を見ることになってね。
親族だからと思って、居候させてご飯を食べさせたり、必死で就職の世話をしてあげたわ。
なのに「長男の嫁だから当然」って言われて婚家からその努力の見返りがないのよ、ヒドイでしょ。
もう我慢の限界っ!!
私にだって人生があるのよ、こんな窮屈な結婚生活ならご免だわ。
離婚して一人で生活していけるかは不安だけど、自由は何にも代えがたいわ、もう私を好きにさせてっ!

・・・ということだったんですね。
で、まあ、これから英国も上記のお嫁さんも、具体的な「結婚生活の解消」に向けて、財産分与をどうするか、嫁が勝手に婚家を飛び出したのなら慰謝料はどうするのか、残された子どもとの関係をどうするのかっていう問題を一つ一つ解決していくことになるのです。

国家といえども、普通に生活している国民一人一人の上に成り立っているのです。
決定事項の実施に向けて、すべきことは同じです。
これからEUと英国がどのように平和的に解消のプロセスを経るのか、私たちも見守りましょう。
なにせ世界のトップレベルの頭脳で話し合いが行なわれるのですから、参考にできることろは取り入れていきたいものです。

いしだたかこ キ・セ・キ相談室 http://kiseki-i.net/


2016/06/19
最近、行動経済学系の本にハマッています。
今読んでいるのは「予想どおりに不合理」(ダン・アリエリー著)という本です。
ベストセラーなので、読まれた方も多いと思います。
とある条件の下で、人はどう判断して行動に移すかといった実験について書かれています。

その中で、夫婦問題に関わるカウンセラーとして興味深い実験が紹介されていました。
被験者は男子大学生です。
同じ設問に対して、a.冷静な状態のときと、b.性的に興奮している状態では、回答に違いが出るかというものです。
その質問というのは、
 ①40歳の女性とセックスする自分を想像できますか?
 ②50歳の女性とセックスする自分を想像できますか?
 ③60歳の女性とセックスする自分を想像できますか? というものです。
実験の結果は
 ①40歳の女性相手では、性的な興奮状態では1.32倍の男性がOK
 ②50歳の女性相手では、性的な興奮状態では1.96倍の男性がOK
 ③60歳の女性相手では、性的な興奮状態では3.28倍の男性がOK
ちなみに当然ですが、冷静な状態のときでもOKと答えた被験者の数は、女性の年齢が上がるごとにガクンと減ります。
ですから、40歳より60歳の女性を選ぶ「人数」が多くなると言うことではありません。

で、この実験でいしだが何を言いたいかというと、男性がその気にスイッチが入ってしまったら、年齢に関係なく浮気や不倫に発展する可能性を秘めているということです。
最近は男性より女性のほうがうんと年上のカップルが増えています。
年齢が高いから恋愛対象にならない保証はないのです。
世の奥様方、夫に馴れ馴れしく近づく女性が高齢だからって、ゆめゆめ油断はなりませぬぞ。

あ、逆に言えばオンナもいくつになっても恋ができるってことですね!
http://kiseki-i.net/ キ・セ・キ相談室





2016/04/26
4月23日、大阪は梅田で女性対象のセミナーを開催しまいた。
おかげ様で和やかな雰囲気のうちに、終了させていただきました。
ご参加の皆様、お忙しい中ご来場いただきまして有難うございました。

2016/04/11
夫婦関係がこじれてしまって、一緒に生活することが苦痛になることは特別なことではありません。
そんなとき、「別居」してお互いを見つめ直すのも良い手段です。
別居は必ずしも離婚の予行演習ではありません。
感情が落ち着き、パートナーの存在価値を再認識できれば理想的です。

しかしどちらかに強い「離婚の意志」あった場合はどうでしょう。
家庭裁判所での離婚調停でも離婚裁判でも、夫婦関係が破綻しているとみなされれば、離婚の原因を作ったのがどちらであっても離婚が認められてしまうことがあります。
片方は関係修復に向けてクールダウンのための建設的な離婚のつもりだったのに、もう片方は夫婦関係破綻を実証するものとして捉えていたら、「うっかり別居」なんてしていられません。

ただ、別居の有無だけで離婚の可能性が高まるのではなく、別居期間や別居中の夫婦の関係性(経済的なつながりも含めて)も加味されます。
一般的には5年を越えて別居生活が続いていると離婚への傾斜が強くなるようです。
日本の婚姻法では結婚している夫婦は同居して生活する事を前提としています。
一定期間の別居後に、片方が同居を拒み続けていた場合、別居解消のための行動を取らないと、双方に関係修復の意思がないと思われかねません。
また同居に応じないというのも、離婚事由の一つに該当しますので、同居を拒んでいるほうは離婚を申し立てられるかもしれません。
(単身赴任のような夫婦合意の下での別居はまた話が異なりますが、そもそも単身赴任は婚姻法を犯していることになります)

別居していても夫婦であること変わりはありません。
権利と義務はそれぞれ負いますので、この点をゆめゆめお忘れなく。



2016/03/22
今の自分は過去の積み重ね。
今の自分を検証する為に、ちょっと過去に戻ってみませんか。

先日所用があって、いしだたかこがかつて結婚していた頃に住んでいた町に行く機会がありました。
その町を離れて15年近くになります。
ゆっくりゆっくり周辺を歩いてきました。

変わらず営業しているファミリーレストランや、不動産屋さん、酒屋さん・・・
新しく出来たコンビニエンスストアや介護ステーション・・・
あぁ、銭湯はなくなってマンションが建ったのね・・・

そして当時住んでいたマンション。
外壁が修繕されて、きれいになっていました。
あの角の部屋に住んでいたのよね。
洗濯物は出ていないけど、カーテンがかかっているから、きっと新しい住人が暮らしているのね。
ねぇ、日当たりと風通しがよくて過しやすいでしょう、その部屋。
私たちが入居のとき、白い壁紙に変えたの。
玄関に置いたのは造花のフラワーバスケットだけど、リビングには胡蝶蘭の鉢植えを置いていてね。
キッチンの蛇口には浄水器を取り付けていたの、大阪の水は美味しくないと思ったから。
フローリングの拭き掃除は夫の役割だったなぁ。小走りでリビングの床にワイパーをかけていたっけ。

私たちはダメになってしまったけれど、あなたたちは上手くやっていってね。

あ、もう最寄の駅に着いちゃった。
電車の乗ってホンの十数分で今の自宅のある駅に到着。
この電車、タイムマシンだったのかな。
あっという間に15年の歳月を駆け抜けて、現在に戻っちゃった。

さてクリーニング屋さんに寄って、帰りますか。



2016/02/17
芸能人と政治家、立て続けに不倫ゴシップが報道されましたね。

既婚男性と独身女性という、典型的な不倫カップルです。
方や「妻とは離婚するつもりだから」とうそぶき、方や妻の妊娠中の浮気。
どちらもよくあるパターンの不倫劇です。

その後の報道のされ方や責任の取り方など、ドキリとした男性もいたのではないでしょうか。
不倫が一概に悪いとはいいません。
不倫の罪悪感を持つことでパートナーに優しくできたり、自分を分かってくれる人(=不倫相手)の存在が心身のバランスを保つ作用もあるでしょうから。

さて不倫がばれてしまったらどうするか。

もうコレは認めてひたすらパートナーや周辺の人に謝るしかありません。
不倫がばれたときというのは、往々にして「証拠」をつかまれてしまっています。
シラを切ると事態は泥沼化します。
そういう意味では、早い段階で謝罪会見した今回の女性タレントと政治家は正しい処置だったようですね。
あとは時間をかけてでも失われた信頼を回復していくしかありません。

ただ悲しいことに、不倫をする人は繰り返し同じことをする傾向にあります。
不倫傾向のあるパートナーであれば、普段の素行に気を配り、不倫のサインを見逃さないようにしましょう。
不倫されたからといって騒ぎ立てすぎると、どちらも引っ込みがつかなくなってしまいますので、離婚まで考えていない人は要注意です。



2016/02/05
離婚カウンセリングではないのですが、平穏な結婚生活を送っている女性から、職場の人間関係のことで相談を受けました。
彼女のチーム4人のうち、3人が離婚経験者だそう。
3組に1組が離婚している現実からすると、職場に離婚経験者が(多く)存在するのは何も珍しくありません。
いしだがビックリしたのは彼女の言葉。

「離婚している人に、結婚している自分の日常生活を話題にするのって気が引ける…」

え、え、ちょっと待って!
それ、偏見よ!!
離婚は確かにハッピーなことではないけれど、だからといって離婚してる人が不幸であるとは限らないのよ〜!
いしだの周りにも離婚を乗り越えて、幸せに楽しく暮らしている人、たくさんいるんだから〜!
(とはいっても離婚を勧めているのではありません。そこ、誤解なさらないように)

昨年、初の著作本「見逃してはいない?離婚のサイン」を刊行したのですが、読者の方(平穏な結婚生活継続中)から「いしださんの離婚理由は仕方ないわよね〜」と言われました。
その読者の方は不倫・浮気、ギャンブルなど当事者の素行上の理由での離婚とは事情が異なっている、とおっしゃりたかったのでしょうが、何が理由であれ、離婚は離婚です。
自分に原因があろうとなかろうと、離婚の辛さや大変さは一緒。
離婚に優劣つけられるものではありません。

既婚者にとっては「離婚」はタブーの世界なんですよね〜。
未体験だからこそ憶測や偏見が入ってしまうのでしょうね。

と同時に、一般的にはそう見えるんだなぁ・・・ともつくづく社会の目を感じました。
離婚の「離」の中には×があるけど、結婚の「結」の中には確かに吉があるなぁ・・・

世の中は偏見や差別、中傷、妬み、やっかみで満ち満ちています。
離婚経験者の方は、その偏見を笑って受け止められる強さと大らかさを持ちましょうね。






2016/01/05
いしだたかこの人生は失敗の連続でした。

高校卒業後は専門学校に行きたかったのですが、親の反対で断念しました。

朝の出勤時間が他社より15分遅いという理由で就職した証券会社ではやりがいを見出せず、6年ほどで退職しました。
胸膨らませて旅立った海外一人旅は、放浪7ヶ月目に親の発病で帰国することになりました。
帰国後、手に職をつけようと取得した医療系の資格では、働いても最低賃金しか得られず旅行会社に転職しました。

住宅ローンを組んで2年目に、ウィルス性の流行病で勤務先からリストラされました。
あまり深く考えずに結婚した相手(夫)は悪い癖があり、警察に逮捕されたことをきっかけに離婚しました。

キ・セ・キ相談室の立ち上げの際、ホームページを市販のソフトを使って作っていたのですが、自作ではダサくて3年後に業務支援会社のソフトに乗り舞えました。
カウンセリングルームを開設したばかりの頃、ビルの備品を勝手に利用してしまい注意を受けました。
昨年出版した本「見逃してはいない?離婚のサイン」はベストセラーになっていません。
昨年開催したセミナーでは、参加者はキャンセル待ちになりませんでした。

これまでの人生を思い起こしたら、出るわ出るわ失敗の数々。
よく考えたら、目標を持って何か行動を起こしたときに、得られる「成功」や「ゴール」って一つなんですよね。
でも問題はいろいろな段階で発生するし、想定外の事態が起こって中断したり、変更せざるを得なくなるから、失敗の可能性は無数に存在する。
世の中一発で成功を得られるほど甘くはないので、成功には失敗我付き物。
しかもいしだたかこは身を以ってやってみるタイプ。
だから必然的に行動するたびに失敗にぶつかる。
じゃあ失敗を嫌がって行動するのをやめるかと言われてもそれは出来ない。

そうか、私は常に失敗をし続けるヒトなのだ。
失敗で失うものよりも、得られるもののほうが大きければ、失敗もまた貴重な体験。
よし、これからもどんどん失敗してやろうじゃありませんか。

2016年 新年の誓いにかえて。



2016/01/01
明けましておめでとうございます。
おかげさまで新年を無事迎えることができました。

昨年は自著本を出版したり、セミナーを開催したりと、新しいことにチャレンジできた一年でした。
今年もセミナーはバージョンアップしながら開催していく予定です。
初詣に出かけた神社で、誓いも新たに決意を固めた次第です。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

   平成28年 申年
   夫婦問題・離婚カウンセラー いしだたかこ

2015/12/28
平成27年もあと数日を残すばかりになりました。
今年も多くの方にキ・セ・キ相談室をご利用いただき、厚くお礼申し上げます。

さて、もう皆様のお宅では迎春準備は整いましたでしょうか。
いしだはこれからです。
玄関に注連縄を飾る程度です。

門松を飾る方もいらっしゃると思います。
さて門松って、なぜ竹の先を斜めにカットするのか、ご存知でしょうか?
聞いた話ですが、コレ、武器としての「竹ヤリ」なんですって。
大昔の言い伝えによると、旧年と新年が入れ替わる際、悪霊が跋扈するということです。
それで悪霊が家に入って来そうになったら、この竹やりでブスッと串刺しにしてやっつけるのだそうです。

とはいうものの、できるだけ穏やかに過したいと考えるのが人の情け。
ですから、「悪霊さん、ウチに来たらこの竹ヤリで打ちのめしますよ、だから来ないでね」とわざと武器を誇張して示しているんですって。
門松の風習が出来た頃に跋扈していた悪霊って、どんなものだったのでしょうね。

それではまた来年も宜しくお願いいたします。

2015/12/19
明治時代に作られた民法のうち、「家族」「結婚」に関する二つの大きな版権つが先日下されましたね。
専門的なことはさておいて、いしだの考えを述べておきたいと思います。

まず、離婚後300日間、女性の再婚を禁じる法律については、これは「違憲」と認められるのに時間がかかりすぎ。
離婚後に生まれた子どもの父親を確定するのが目的であったとしても、科学や医学が発達した現在では300日は必要ないでしょう。
しかも、元アイドル男性と元女性のカップルの結婚中に生まれた子どもが「夫の実子ではない」という判断が下されたように、結婚の事実と親子関係の事実が異なることがあるのに、「女性の再婚禁止」は意味がないでしょう。
100日に短縮されたことはまずまずの成果ですね。
少なくとも、前夫の子にしたくないための生じている「無戸籍」の子どもが少なくなるのは良いことです。

そして「夫婦別姓」。
確かに憲法には違反していないでしょうが・・・・。
すべての夫婦を別姓にするのではないので、選択的夫婦別姓にはいしだは賛成です。

それに「旧姓を通称名として使用する」とうことが一般的になってしまうと、通称名が戸籍名と異なる人がたくさん出てきて、却って社会に混乱をきたしませんか?
いしだだったら、通称名と戸籍名の違いを悪用しますよ〜。
通称名で借金しまくって踏み倒しますよ〜。
結婚詐欺も働くかもしれませんよ〜。
いいんですか、それで。

結婚・離婚を繰り返す人にとっての「夫婦同姓」は、そのたびにイチイチ姓が変わったり、きょうだいで姓が異なる人も出て来るでしょうし、姓が変わることでプライベートなことを公にしてしまうことになります。これ、イヤですよね。
そもそも「家族の一体感」は姓が一緒というだけで成り立つものでもないでしょうに。

女性議員も明治時代に比べたら増えていますので、今後国会でどのように法整備がなされていくのか見守る必要がありますね。

2015/12/23
暖冬気味のなか、紅葉鑑賞に行ってきました。
昼食に入ったビュッフェ式レストランは、カップルや女子会(年齢構成はとっても幅広いです!)、団体ツアーで訪れた人たちで賑わっていました。
その中で見かけた世のお父さんたちの日常のひとコマです。


稚態その1/団体ツアーで奥様と参加された70代後半の男性編

ステーキにおろしポン酢たれをたっぷりかけてテーブルに戻ってきたお父さん。
座る為に椅子を引こうとしたとき、手に持った取り皿がナナメに・・・・。
ああっ、取り皿からポン酢たれがボトボトこぼれています!
床にもこぼれた!
わあっ、隣の椅子にかけてあった奥様のジャケットにもこぼれた!!
ひえっ、奥様のバッグにもポン酢たれが・・・・!! しかもバッグの口が空いている!
せっかく安価な「ト○○ックス」の団体ツアーに参加したのに、ジャケットのクリーニング代とバッグの新調代で、却って高くついたではないですか!
その後そのお父さんは通路側の席に移り、奥様とは無言で食事を続けられました。
人前とはいえ、奥様、よくぞお腹立ちを抑えられたものです。ご立派。


稚態その2/ゆかたでくつろぐ50代の男性編

温泉旅館を併設しているこのレストランは、浴衣でくつろぐ人たちもいます。
浴衣姿のご主人と、セーターにスラックス姿の奥様。
食が進むに連れて、ご主人のリラックスモードも高まります。
食後のお茶の頃には、大きく組んだ足もとから、浴衣もはだけてきています。
テーブルにはエスプレッソと、アイスクリームの盛り合わせ。
交互に食べていたのですが、面倒くさくなったのか、やがてソフトクリーム(スプレーチョコレートがけ)と抹茶アイスの残りをすべてエスプレッソの中に投入。
ゲッ! そんな食べ方、ある?
スプーンでカップの中をぐるぐるとかき混ぜて、ごっくん。
「美味し・・・・」
奥様はご主人に目を合わせず、黙ってあんみつを召し上がっていました。
・・・・よかったね。


稚態その3/大好物にはしゃぐ40代の男性

「やった、カレーもある!」
白飯以外にも、ピラフやチャーハンにもカレーをたっぷりかけて召し上がっていらっしゃいました、その方は。
やがてお腹もいっぱいになります。
それでもカレーが欲しくって、最後のコーヒーカップにまでなみなみとカレーを注いで飲んでいました。
その方が去ったあとのテーブルは、どこもかしこもカレーがこぼれていました。
カロリーオーバーによるメタボと高血圧が心配です。


世の奥様がた、外出先でスマートに振舞えないのはあなたのご主人だけではありません。
安心してください。


2015/12/01
11月28日に開催しました男性向けセミナー「10年後もいい夫婦でいるための6か条」は、和やかな雰囲気の中で無事終了させていただきました。
貴重な土曜日にお越しいただいたご参加者様には厚くお礼申し上げます。
あいにく参加者が少なかったのですが、その分ご参加者との距離が近く、ご質問にもしっかりとお答えすることが出来てよかったと思います。
今回はキ・セ・キ相談室初のセミナーでもあり、著作本「見逃してはいない?離婚のサイン」で伝え切れなかった部分にも力を入れました。
個人的にはこのセミナーのためのグラフなどの資料作りなどの準備は、学校の自由研究の課題発表みたいで楽しかったです。


問題に直面してから行なうカウンセリングとは違い、セミナーは「離婚の危機を早期に摘み取る」ことを目的とした啓蒙活動を目標としています。
今後も定期的に開催していきますので、どうぞお楽しみに。
時期は未定ですが、来春は女性向けのセミナーを開催する予定です。

最後になりましたが、セミナー実施にあたりチラシ配架や会場準備などにご協力いただいた大勢の方に感謝して御礼申し上げます。

2015/10/21
2015年6月に刊行されたいしだたかこの本「見逃してはいない?離婚のサイン」(ギャラクシーブックス出版)は、おかげ様で好評発売中です。

執筆を検討されていらっしゃる方から、出版の契約内容についてご質問を戴くことがありますが、この件に関しましては一切お答えいたしませんのでご了承下さい。
本の価値はその内容(コンテンツやデザイン、ボリュームなど)によって異なりますし、出版に対しての考え方も執筆者によって異なりますので、ご自身で判断していただくほかありません。

夫婦問題・離婚に関してのお問い合わせは「匿名」でも結構ですが、上記のようなご質問はビジネスマナーとして「匿名」はご遠慮下さい。



2015/10/20
先日見たTV番組で、古典芸能の劇中のセリフで面白いものを発見しました。
恋仲の男女が酒に酔って戯れているシーンです。

「天から降るは比翼の酒〜
   地から湧き出たる連理の酒〜」

いしだは知らなかったのですが、「比翼連理(ひよくれんり)」という、男女または夫婦の仲睦まじさを表現する言葉があるのですね。

比翼(ひよく)というのは比翼の鳥を指し、オスとメスそれぞれ目と翼が一つずつしかなく、常に一体となって空を飛ぶ空想上の鳥だそうです。いつも一緒にいて、助け合わねば生きていけないのですね。

そして連理(れんり)とは連理の枝を指し、元は別々の二本の木が、途中で幹や枝がくっついたまま成長している木のことです。神社などにある夫婦杉をイメージするとわかりやすいかと思います。

もし比翼の鳥が現実にいて見ることができたら、感動して胸にじ〜んと来るでしょうね。


2015/09/29
9月27日は中秋の名月でしたね。
また今回の満月はスーパームーンと言われて、月の軌道が地球の近くになるため、通常よりも大きく明るいのが特徴的でした。
大阪では27日は曇りでしたが、28日は東の空にバッチリ見ることができました。
いしだもさっそくオペラグラスで見てみましたが、なるほど月の模様(?)が餅を撞くウサギのようにも、はさみをふりかざす蟹のようにも見えました。

美しいばかりではなく、月にはちょっと油断ならない一面があるのをご存知でしたか?
満月の夜は、人が凶暴化するというのです。(狼男みたいですが)
オーストラリアの病院で、満月の時期には鎮静剤が必要なほど暴れる患者さんが増えるというレポートがあるそうです。
お酒や薬物で酩酊・興奮状態になるケースも目立ち、月の明るさが覚醒作用や睡眠障害を引き起こしているのでは?ということです。
とはいえ科学的な根拠が示されているわけではありませんが。

ということで、この時期は家庭の中でも夫婦喧嘩が増えたなんてこともあるのではないでしょうか?
特に普段からDVやアルコール依存の傾向がある方は要注意です。
いしだもご他聞にもれず、通常よりエキサイティングなバトルをしてしまいました。(反省)

今回に限らず、やはり満月の夜は月見団子を食べながら静かに過すのが正解のようです。

2015/09/20
「夫はね、私のこと、全然気付いていないんです」
少しの沈黙の後、語り始めた50代後半の女性。

彼女は長年連れ添ったご主人に嫌気がさしています。
夫の定年退職後か、子どもの就職後に離婚を考えているとの事でした。
どちらに非があるのか、それとも非なんてないのかわかりませんが、この女性は離婚をひそかにたくらんでいるのです。
自分の人生ですから、離婚するしないは本人が決めたらいいことのなのですが、いしだの胸にひっかかるのもがありました。

深く息を吸ってから、その女性はさらに話し始めました。
「私、付き合っている人がいるんです。15歳年下で、夫と違って情熱的な人です」

あぁ・・・やっぱりね。
いくつになっても人を好きになるのは悪いことではないけれど、カン違いしちゃダメ!
浮気や不倫は、「秘密」や「背徳」のスパイスがあるから魅惑的なんです。
恋にのぼせ上がっているうちは、あばたもエクボ、相手の欠点なんて見えません。
付き合いが長くなってきたときに価値を発揮するのは「誠実さ」なんです。

いまのこの女性に誠実さはありません。
夫に難癖をつけて、離婚の理由を夫のせいにして、離婚後は付き合っている恋人と一緒になろうなんて、ムシがよすぎます。
出会う人は合わせ鏡、自分が正直であれば出会う人も正直さに価値を置く人です。
自分が不誠実なら、やはり不誠実な人と縁ができてしまうのです。
はたしてこの女性の恋人は離婚してでも選ぶだけの価値がある男性なのでしょうか?

女豹が獲物を狙うようなぎらぎらした目と、それに不釣合いな口元の笑みが、彼女の心のうちを表しているようです。

一刻も早く頭を冷やしてくださいと思わすにはいられませんでした。
計画が上手くいかなくても、それは自業自得ですよ。
不誠実なことは自分に跳ね返ってくるものなのですから。


2015/08/05
面白いアンケートを発見しました。
既婚男女200人に、配偶者が好きかどうかを問うたものです。
暑い時期ですが、さらにアツくさせていただきます!

パートナーが「好きすぎる」という質問に「はい」と答えた人は23%、残りの77%は「いいえ」でした。
恋愛中ならともかく、結婚してパートナーが身近に居続けるのが当たり前になっているカップルとしては、妥当な数字だと思います。

興味深いのは、「パートナーのことがいつも好き」という人たちのコメント。
「特に意識していないけど、いつも」好き。好きなものは好きなだけ」
「どんなときも(好き)」

という、心がほんわか温まるようなコメントをされたのは40歳以上の男性です。
家庭の中で多くは語らないかもしれないけれど、肝心なときにしっかり存在感を示してくれそうなイメージが目に浮かびます。
幸せは日常の中にあるということを思い起こさせてくれすようなコメントです。


ビミョーなのは以下のコメントです。
「自分のために何かをしてくれたとき」
「夫がいつも大好きな○○を買ってきてくれるから好き」

条件付きですか・・・・。
それとも照れくさくって理由を後付けしたのかしらね?


いしだが最も気に入ったコメントは下記のものです。
「洗面所にいたりすると抱きついたり匂いをかいだりしてしまう」

理性よりも本能レベルでパートナーを気に入っているようです。
人前ではしないでしょうが、他人が見ることが出来たらきっと微笑ましいじゃれあいの風景なのでしょうね。


他の人たちがどのように愛情を感じたり、また愛情表現をしているのかを知ることは、とっても大事なことです。
何かをマスターする近道は、良いお手本をマネることです。
パートナーとの接し方がギクシャクしてきたら、上手くいっているカップルをそっくり真似してみるのは効果的です。
一番よくないのは、「このままじゃいけないな」と思いつつ、何も行動しないことですから。


2015/07/14
結婚している人ならば、一度は離婚を考えたことがあると思います。
特に夫婦喧嘩のあとなどは、本気ではないにしても離婚届を持っていることで気が治まることもあるでしょう。

さて、一体どれくらいの人が実際に離婚届を持っているのでしょうか。
巷のアンケートによると、

   7%の人が離婚届を隠し持っている
   66%の人が持っていない

という結果が出ています。

約7割の人は持っていないので、一安心です。
でも7%の人は持っている・・・・・。
この数字を大きいと見るか、小さいと見るか。
消費税率よりは少ないですけど。

人は無意識のうちに自分の行動を未来に向けて誘導してしまいます。

たとえば、いつも失敗を恐れてばかいりる人は、失敗している自分はイメージできているけれど、成功している姿が浮かばない。
その人の脳内では、自分が成功していることがありえないことなので、成功への対処法が分からない。
でも失敗のイメージトレーニングはバッチリできているので、失敗は難なく引き寄せることができる。
その結果、いつも失敗を恐れている人は、いつも失敗をすることになる。

離婚届もしかり。

本当に離婚したいのであれば別ですが、「離婚届をなんとなく持っておこう」とういうのは、気休めよりももっとタチが悪いのです。
意識や行動が、「離婚」に引っ張られます。
関係修復や改善へのエネルギーがそがれます。
選択肢が多いのは安心材料かもしれませんが、敢えて選択肢を切り捨てて腹をくくることで開ける人生もあるのです。

でも本当に離婚したい人にとっては、常に離婚届を用意しておくことによって、ベストなタイミングを逃さずに済むかもしれません。

とはいうものの、離婚届なんて役所に行けばいつでも手に入るモノです。
あわてて用意する必要なんてまったくありません。
あなたが7%の部類に入っているのであれば、さっそく破り捨てて下さいね。



2015/07/06
日本年金機構が発行する「国民年金・厚生年金 被保険者のしおり」という小冊子があります。
年金制度について分かりやすく説明されており、区役所などのカウンターにも置いてあります。

秀逸なのは「年金とライフステージ」というページ。
女性は就職、結婚、退職などで加入する年金の種類が変化する人が多いので、「花子さん」という架空の登場人物の一生で年金の切り替えを示しています。
なんとlこの花子さん、波乱万丈な一生なんです。

あらすじは

18歳で就職した花子さんは21歳のとき海外旅行先で、N.Y.に赴任中のエリート若手サラリーマンの太郎さんと出会います。
そして結婚、一人息子の颯太くんを授かります。
その後、夫の太郎氏は45歳で脱サラして飲食店を開業。リストラに遭ったのでしょうか、それとも早期退職制度を利用して一国一城の夢を実現させたのでしょうか。息子の颯太くんは13歳、これから教育費にお金がかかる年頃です。ちょっと心配ですね。
無理がたたったのでしょうか、太郎氏が48歳で不慮の事故により急逝してしまいます。花子さんは43歳、颯太くんは高校生、働き盛りの大黒柱を失って、花子さんの悲しみは想像を絶します。
花子さんも40歳代前半なら再婚してもおかしくない年齢ですが、夫への愛情からか、社会制度の充実からか、再婚せずに遺族年金を得て生活したようです。
やっと一人息子の颯太君が就職したと思ったら、また花子さんを災いが襲います。颯太くん、24歳のときに交通事故で大怪我。夫に次いで息子まで失ってしまったらどうしよう!と胸が張り裂ける思いだったでしょうね。
やがて颯太くんも回復し、年月が穏やかに過ぎていきます。

このおはなしは「ゴール:花子70歳、颯太一家と楽しい年金生活」とのコメントで終わっています。
これだけ波乱に満ちていて、年金生活が楽しいんかい!と突っ込まずにはいられません。
また「颯太一家」とありますが、途中、颯太くんの結婚には触れてません。颯太くんは表沙汰にできない結婚だったのか、事実婚だったようです。

夫と早くに死別しても、老後は年金があればこんなにハッピーなんですよ〜ということがヒシヒシと伝わってくるシュールはお話でした。
日本年金機構の広報も、なかなかやるなぁ・・・・。


2015/05/16

自分のことを後回しにしても、パートナーや子どもの事をいつも心配し、さまざまな準備をし、あれこれと世話を焼くことに忙しい人がいます。

性格も真面目で几帳面、正義感も強く忍耐強い頑張り屋さん。

でもなぜかパートナーから努力をねぎらわれることもなく、むしろ見下されてしまう。
子どもからはアテにされることはあっても頼りにされない。

「こんなに家族のために一生懸命やっているのに、なぜ自分だけが取り残されるのか」

と嘆く方に共通しているのは、“自分がない”ことです。
自分の価値観ではなく、人から評価されることを目標に頑張ってしまっているのです。
“自分がある=自分の価値観で行動している”人にとっては、評価をいちいち下してあげるということは、とても面倒で苦痛なのです。
ですから「自分の好きなようにしなさい」と人に言われても、自分の好きなこと=人から評価されることなので、堂々巡りになっています。

まずこの負のスパイラルに陥っていないか、自問してみて下さい。

そしてもう一つ、不幸を待ち望んでいる人も取り残され予備軍です。
人生において何か行動するときに、その先に成功があるのか失敗があるのかは分かりません。
大勢の人は成功を期待して、あるいは夢見て行動します。
でも取り残され予備軍の人は、失敗を待ち望むのです。

「上手くいくのであればやってみる」
「やるからには失敗しないように」
「もし上手くいかなかったらどうするの」
「失敗したときのためにコレをしなくちゃ」
というのはすべて失敗する事を前提に、あるいは失敗を期待して人生を過しています。

言霊というコトバがあるように、言葉には霊力や暗示の力が働きます。
マイナス思考の発言をすることで、不幸や失敗を招いていることに気がついていないのです。
失敗は成功への過程の一つであるのに、最初のつまづきをすぐに失敗にカウントしてしまう。
そして「ホラね!」とばかりに自分の予想が的中したことに安堵するのです。
失敗という結論を得たので、もうそれ以上のチャレンジはしません。
すると失敗するのが当然という経験ばかりが残り、成功はするはずがないものになります。

パートナーや子どもがこれから何かチャレンジをしようとしているときに、「やる以上は失敗しないように」なんて条件付きの応援をして、相手の気持ちを萎縮させてしまっていることにも気付いていません。
ヤル気に燃えている人のテンションを下げるのはマナー違反です。


もし「正しい事を言っているのに、なぜか家族から相手にされない」と感じることがあるのなら、自分の言動がハタ迷惑になっている可能性があります。

家族が成功しても失敗しても、その結果はあなたの手柄でも評価でもないのです。
彼らの人生は彼らのもの。

でもあなたの人生は、あなたしか主役になれないのです。






2015/02/14
夫の浮気に心を痛めている女性(Aさん)がいます。
思い起こせば新婚旅行のときから、よその女性に色目を使うなど、夫の浮気体質はかなり筋金入りのようです。
オンナ好きであることもさりながら、年齢の割にはおしゃれでルックスも良い夫は女性からとてももてます。
浮気がばれるたびに、幾度となく夫婦喧嘩をしてきました。
それでも最近また新しい浮気相手ができたようです。

「縁切り寺に行って、主人が浮気相手と別れるようにお願いしてきたの。
 浮気相手が不幸になるようにもお願いしてきたの」
純粋な心の持ち主のAさんは神頼みも真剣です。

すっぱり別れてくれたら問題はないけれど、ここは恨みが残らないように別れを選んで欲しいところです。
そして人の不幸を願う願かけによって、Aさんが神サマの逆鱗にふれてもいけません。

そこでいしだのアドバイス。
「浮気相手の女性の方に、その人にピッタリのお相手が現れるようにお祈りしてみて」

Aさんの一番の望みは浮気相手が夫から離れること。
お相手にAさんの夫以上にぴったりの恋人ができてそちらに行けば、夫はAさんの元に戻ります。
Aさんもハッピー、浮気相手もハッピー、夫もハッピー。
誰も傷つくことなく解決します。

とはいえ、これはあくまでも理想論。
一番肝心なのは、なぜ夫が浮気するのか、という点を忘れてはいけません。
夫婦によって原因は異なりますが、夫婦で価値観にズレが生じているのは確かです。
今後はこのズレを認識して、ただしていく必要があります。

それが本当の意味での「解決」でしょう。


2015/01/07
ここ最近、何回か行くことのあるオフィスビルでの出来事です。

その部屋は3階にあり、大きな窓からは大阪の大通りと商業ビル、官公庁が見えます。
何気なく窓の外を見ているうちに、こげ茶色の細長い物体が、窓から3メートル離れた場所で視界を遮っていることに気がつきました。
「今までこんなモノ、あったっけ? 電柱でもないし、信号機でもないし・・・」

それは街路灯でした。
3階の窓から見ているので、街路灯のてっぺん、電球が収まっている機械の部分が目の高さにあったのでした。
その存在に一度気がつくと、それは結構大きなものです。
見落としていただけで、今までも視界に入っていたはずです。
でも、気がついたのはその時が初めてでした。

人間の眼球は、左右ともに全く見えない部分(死角)があるそうです。
右目であれば中央から少し右下、左目であればやはり中央から少し左下の部分が死角になるのだそうです。
死角と言っても視野がぽっかり空いているわけではないので、まず気がつきません。
もちろん両目で見れば相互の目で視野がカバーされるので、死角はなくなります。

街路灯に気がつかなかったことと眼球の死角とは関係ありませんが、ヒトの意識ってけっこういい加減なものなんだなって思いました。
意外と近くにあるのに気がつかない、人間関係にもそれは言えるかもしれませんね。
家族も含めて周囲の人は黙って頑張っていてくれることに、自分が気がついていないってことが結構あるんじゃないのかな、とつい街路灯に思いを馳せながら反省してしまいました。

街路灯は自動車の振動や風を受けて、思ったより揺れていました。
雨にも負けず、風にも負けず、丈夫な鉄骨で、いつも静かに道を照らしている。

宮沢賢治の世界ですね。



2014/12/19
先日お会いしたのは60歳代後半の女性で、ご主人とは数年前に離婚したそうです。
体格もがっしりしていて、声も大きく、さっぱりしたタイプです。

「一人もんやから、働かなアカンねん。
 こないだな、飲食店の仕事、パートやけどな、足を怪我して仕事辞めたとこやねん。
 すぐに次の仕事探さな生きていかれへんわ」

熟年離婚で直面するのは経済的な問題です。
本人はいたって元気なのですが、60歳代という年齢を考えると、アルバイトでも採用されるのは難しいのでは・・・・と心配になりました。

「でもな、センセ、私な、面接では大概採用されるねん」

おやおや意外なことをおっしゃいます。

「電話かけて求人に応募したいて言うやろ。
 そしたらな、相手は私のトシ聞いて、『体力的に無理だと思いますよ』て言うねん。
 でな、私は『無理かどうか、一度会うてから判断してもらえませんか?』て言うんや。
 そしたら大概面接してくれはるわ。
 あとは私がヤル気を見せたら、すぐに採用になんねん、コレが」

確かに彼女は口先だけでなく、仕事の基本動作が身体にしっかり染み込んでいます。
周りを見てお客さんを見て行動するので、とてもに頼りになるのでしょう。
また働くことが大好きで、仕事に誇りを持ち、自分の引き受けたことに対してベストを尽くしているのがお話を聞いていて伝わってきます。

色々な職場で働いてきているので、経営者の態度や考え方に対してもシビアに観察しています。

「以前働いていたとこは、オーナーがめっちゃ商売人で、えらいこき使われてな。
 でも、そのお店は活気があんねん。
 オーナーが毎日夜遅くまで店内を隅から隅まで掃除すんねん。
 私も働いてて気持ちよかったわ」

いしだもうんと若い頃、ファミリーレストランでバイトしたことがあります。
でもトレーを指三本で持つことが出来なくて、オーダーも上手に取れなくて(メニューを覚えていない)数日で辞めてしまいました。

それ以来飲食店の仕事はいしだにとってはアンタッチャブルでした。
しかしその飲食店の仕事を、こんなに楽しそうに語る人を目の前で見て、目からうろこが落ちたようでした。

採用の年齢制限もものともせずに「会ってから判断してくれ」なんて言ってのけるなんて、なんて大胆素敵なんでしょう。
彼女のように、世間の枠組みではなく「私は私です!」とはっきり言える人って少ないと思います。
でもこういう自立した女性が日本にもちゃんと存在していることが、とてもうれしく思えました。


 






2011/08/13

ある日突然、本当に何の前触れもなく
夫や妻が  「一人になっていろいろ考えたい・・・」  と言い出したら
あなたはどうしますか?

 

チャンス!とばかりに独身気分に戻って青春を謳歌しよう、と思う方もいるかもしれませんね。
でも多くの方は
「なぜ? 何が不満なの? 何か悪いことした?」 と心配すると思います。

 

夫婦といえどもモトは赤の他人という基本に立ち返って、二人の関係を見直すきっかけにしてみてください。

 

!!!でも!、でもなのです。

 

もしどうしても思い当たるフシがなければ、するべきことは反省ではなく、パートナーの身辺調査です。
つまり、浮気・不倫の可能性です。
今まで何事もなく平穏に過ごしてきたということは、取り立てて「不満がなかった」のですから、
新しく危機が訪れたということなのです。

 

パートナーに無関心になっていたという証しでもあるので、
もう一度パートナーに向き合いましょう。

 

冷静に危機レベルを判断して対処すれば、無事解決させることは可能です。

 

あきらめないで。


2011/08/13

結婚も離婚もそれぞれ役所に「婚姻届」「離婚届」を出すだけで完了します。

 

しかし、この書類があるかないかがカップルの「法的」な保護や義務の対象の分れ目になるのです。
勢いに任せて離婚届は出したものの、冷静になってから細かい話し合いを、と思ったときには手遅れということもあります。

 

結婚後二人で築き上げてきた財産や、子供のことなどは事前の話し合いが不十分であればあるほど後になって問題が解決しにくくなります。

 

今あたりまえに存在しているもののほとんどは、「法的に結婚しているから」こそ権利が守られていることをお忘れなく。


2011/08/13

もう何年も前のことです。

 

ある日、いしだたかこが夜8時ごろ勤務する会社から帰宅したら、休日で自宅にいるはずの夫が不在でした。
札入れ・小銭入れは自宅に置いたまま。 ちょっとそこまで出ただけだよ〜といったカンジです。

 

しかし、夜遅くなっても帰ってこないし、電話も入りません。
いつも帰宅コールは入れてくれ、無断で外泊などしたことのない善良でまじめな夫です。

 

もしや手ぶらで外出した折に、事故にでも遭って、意識不明の重態や身元不明のまま死んでるか?
心配ではあるものの、大の大人が一晩帰宅しないからといって警察に捜索願いを出すのも大げさだよね・・・と、
とりあえず朝まで待つことにしました。

 

ためらいながら翌朝警察に電話したら、
「×××警察署で保護してます。家族の方は来てください」とのこと。

 

そこで刑事さんから語られる、飲酒後の夫の素行の悪さ・・・ショックなことばかりです。
最後に刑事さんが言いました。
「奥さんが身元引受人になるのでしたら、本人(夫)には帰ってもらいます」

 

動揺とパニックに戦いながら書類に住所や氏名を記入しました。
手が震えているのでうまく書けません。特に続柄の欄はどうもヘンな字です。
提出してから気がつきました。
続柄に記入したのは「妻」ではなく「毒」になっていたことを。

 

この書類はまだ×××警察署にあるのでしょうね。
別れた夫に未練はありません。
ただ、この書類のことを思い出すと、悔しいのです。

 

私は「毒」じゃありません。
私は「毒」じゃありません。

 

私は「毒」じゃありません。 本当よ〜!


2011/08/13

「ウチの亭主は給料は少ないし、ルックスも悪いし、良いところなんて一つもないのよ〜」
と、自分の夫を見くびっている妻の方たち、要注意ですよ。


結婚して何年も経つと、お互いの存在が当たり前になってきます。
結婚前はトキメイていたのに、今や魅力がすっかり色あせて感じることも多いでしょう。

 

しかし、そんな隙間を狙うかのように忍び寄る影・・・そう、「不倫」「浮気」です。

 

夫婦生活の中で忘れかけていた、「男であること」を再認識させてくれる女性の存在はとても刺激的です。
いまやカップルの3組に1組は離婚を選択し、晩婚率・非婚率も上昇している時代です。
周囲にはパートナーを持たないフリーの方が意外に多くいます。
そして不景気で非正規雇用者の増大。

 

つまり、ちゃんと仕事に就いている(収入がある)というだけで「魅力ある男」になるのです。
デート代が払える男性は、既婚・未婚に限らず女性にとって必須条件です。
生活を共にしていない分、不倫相手の女性は有利です。
デートの時だけなら、うんと優しくなれるし、うんとおしゃれもできる。凝った料理も作れる。
そして秘密の恋は二人の結束力を強めます。

 

経済力が全てではないけれど、一度は好きになって結婚した相手です。
離婚したくなければ、もう一度夫の良いところを見直してあげましょう。
そして真面目に働いてくれていることへの感謝の気持ちを込めて、ねぎらってあげましょう。
夫のためにおしゃれして、結婚前のようにデートしましょう。

 

これは男性にも言えますよ。
もし妻を女性として見なくなっていたなら、男性諸君はさっそく妻へのいたわりの気持ちを示しましょうね。


2011/08/13

いしだたかこの電話加入権に関しての失敗談です。

 

離婚してから別れた夫は自分の生家に戻り、いしだたかこは夫婦で踏んでいたマンションにしばらく住んだ後、引越ししました。
引越し先でさっそく水道、電気、ガス、電話の移転手続きをしました。
NTTに連絡すると、職員から電話回線の名義人を尋ねられたので、旧姓に戻した自分の名前を名乗りました。
すると「ご契約者と名前が違います」と職員。
そうそう、結婚した時に夫の名前で電話を申し込んだのでした。

 

もちろん電話加入権の名義人と利用者の名前が違っていても電話を利用することができます。
そこで今後のことを考えて、ついでに名義人変更をしておこうと思いました。
しかし、苗字も住所の変わってしまった今、アカの他人への名義変更はできなくて、夫名義の加入権を解約後、新規に自分名義での申し込みになるそうな・・・・・。
新規申し込みはお金がかかるし、今さら別れた夫には連絡したくないし、こちらの連絡先を伝えるのもイヤだし・・・。
結局、名義変更はあきらめました。

 

離婚調停の約1年間、夫と別居していたので、もっと早く気がついていれば、スムーズに名義変更ができたのに。
離婚届を出す前の「夫婦」の状態であれば、本人確認書類や続柄を証明する書類や印鑑など、すぐに用意できたのにねぇ。

 

今でもNTTからの郵便物が別れた夫名義で来たり、インターネット回線を申し込めば業者から名義相違のお伺いが来たりして面食らうことがあります。
あ〜あ・・・・。

 

こんなことにならないように、些細なことでもいしだたかこにご相談下さい。
大阪での離婚相談をお探しの方、お気軽にお問合せくださいね。
遠方の方には電話での離婚相談、メール相談も行っております。


2011/08/13

さて、離婚ミニ知識のコラム「離婚までの道のりあれこれ」にも書きましたが、離婚で裁判を起こすには事前に家庭裁判所での離婚調停を経てからになります。
ですから実際に裁判になるということは、夫婦間の問題がかなり複雑になっていたり、感情がもつれにもつれていることが想像できます。

 

夫婦双方が裁判に「勝つ」か「負ける」かでしのぎを削るために、弁護士に依頼することになります。
では離婚問題を解決に導く優秀な弁護士さんて、どんな方でしょうか?

 

①常識的な方であるのはいうまでもありませんが、まず相談者の話をよく聞き、立場を理解してくれる方。
②そして裁判の勝ち負けにこだわり過ぎない方であること。

 

①は弁護士さんの資質に関することですが、②は相談者に求められる部分でもあります。
解決は勝ち負けだけでなく、「和解」という方法もあります。
問題点をうまく整理し、双方が納得できる方向に持っていければ、勝ち負けは重要ではないはずです。

 

「弁護士が最後まで闘わず、和解策でお茶を濁してきた、さじを投げた」と依頼者が嘆くことがあります。
裁判を起こして頭に血が上っている相談者が、勝ち負けの名誉にこだわるあまりに和解策を一蹴してしまうのは本末転倒でしょう。
自分にとって何が重要なのか、冷静になることは大切です。

 

いしだたかこは、ご自身の原点に戻るためのご相談にも応じています。
自分の気持ちを全て吐き出して、すっきりしてから将来のビジョンを描いて下さい。
自分を幸せにするために。

 

夫婦問題や離婚に関するお悩み、ご相談はお気軽にどうぞ。
大阪・近畿圏にお住まいの方に限らず、全国の方からのご相談をお受けしています。
心を込めて、一緒に考えさせていただきます。


2011/08/13

人の離婚に関わる仕事をしているいしだたかこも、ご多分に漏れず離婚経験者です。

 

早いものでいしだたかこが離婚して、もう10年以上になります。
このサイトをご覧いただいている皆さんと同じように、夫と別居後、これからどうしたらいいか悩んでいました。

 

当時夫は飲酒した際、世間様に迷惑をかける行為を繰り返していました。
離婚して自分の人生を再設計するか、それとも何事もなかったように夫を受け容れて夫婦の生活に戻るか。

 

元の鞘におさまれば、考えなければならない心配事はすべて雲霧消散、メデタシメデタシ・・・・
しかし、根本的な解決はしていないので、問題の再発は十分考えられる・・・・
そのときにまた同じことを繰り返すだけではないのか、ただの問題の先送りではないのか・・・・

 

離婚したら一人で生活していけるのだろうか・・・・
住宅ローンはどうなる、住む場所はどうする・・・・
30代も後半、もう出会いもなく一生を一人で過ごすのだろうか・・・・

 

悩んだ末に、問題を先送りせずにここでけじめをつけておくことを決心しました。
決め手になったのは、自分は仕事をしているという経済的な裏づけでした。
当時は会社員で、管理職に就いていたことも踏み出す勇気になったと思います。

 

それからは離婚マニュアル本を読み、方針を立て、家庭裁判所への離婚調停の申し出までを勢いをつけて行動に移しました。

 

夫に対する宣戦布告、挑戦状ですね。

 

家庭裁判所への申し出後、さすがに1回目の調停の案内が郵便で来たときには「ついに来たか」と緊張しました。
ゴングが鳴って、リングに上がる格闘技選手の気分です。

 

よし、離婚に向けて方向は決まった!
敵は夫。
夫の家族はセコンドと思え。(やっぱり舅や姑は、わが子である夫を応援しますからねぇ・・・)

 

一方こちらは実家が離れているので、自分には身内のセコンドは無し。
しかしその分自由に行動できるのが強み、と分析。

 

ホンネを言うと、家庭裁判所の離婚調停ってどんなことやるのかなぁという興味がありました。
やるからには楽しんで積極的に関わってみよ〜っという好奇心もありました。

 

「楽しんで」というのは不謹慎かもしれないけれど、一人で乗り切っていくためには、心のよりどころが必要です。
それが、いしだたかこの場合は「好奇心」だったのかもしれません。

 

ちょっとドキドキしながら、大阪・堺市にある家庭裁判所に行きました。
小さな面会室のような小部屋に、初老の男性と年配の女性が二人座っていました。調停委員です。

 

1回目の離婚調停は、申立人(いしだたかこ)と相手(夫)のそれぞれの言い分を調停委員が聞くだけなので、調停委員との顔合わせみたいなものです。

 

この離婚調停には、「クールな大人の女」のイメージで臨みました。
調停委員はレフェリーのようなもの、ヒール(悪役)に思われて損したくはありません。
ちなみに調停室には夫と交互に入室するので、この日、夫の顔を見ることはありませんでした。

 

燃えてくるのは、双方の言い分が明らかになる2回目からです。
久しぶりに思い出して、ちょっと興奮して来ました。

 

〜 中編につづく 〜


2011/08/13

さて、「離婚調停ドキュメント (前編)」の続きです。
前編は、夫と別居した後、いしだたかこから家庭裁判所に離婚調停を申立てをし、1回目の離婚調停が終わったところまでのお話でした。

 

1回目の離婚調停の場で、いしだたかこが提示した主な条件は下記のとおりです。

 

①離婚を希望する
②夫婦共有名義の分譲マンションは、いしだたかこの名義にする
③夫婦共有名義の住宅ローンは、夫が負担して払っていくこと
④夫に慰謝料300万円を要求する

 

なんとも強気というか、都合がいい条件ですね〜。
今思うと我ながら噴飯モノです。

 

ちなみに当時、夫婦に子はなく、いしだたかこは勤続6年の会社員、夫は長年会社員でしたが、数ヶ月前から無職でした。つまり、どこにでもいるフツーのDINKS(ディンクス・夫婦共働き)です。

 

上記の条件を箇条書きのメモにして離婚調停の場に持参しました。

1回目の離婚調停で、男性の調停員はこのメモを見て言いました。
「う〜ん・・・・。奥さん、これ、難しいですよ。希望が通るかどうかは、これからの話し合いでやっていきましょうね」

 

これを翻訳すると、
「あんなぁ、なにムシのいい事言うてんの、こんなん無理でっしゃろ。①の離婚はともかく、こんな都合カッテな条件を誰が飲みまっかいな。へえへぇ、ほな、あんたさんには時間をかけてじっくり現実を解ってもらいまひょ」
といったところでしょうか。

 

実現可能かどうかはともかく、メモ書きは交渉のタタキ台でもあります。
ここでひるんだらズルズルと丸め込まれる、と思ってそのまま条件を押し通す事にしました。
次回(2回目)の調停は約2ヵ月後に決まりました。

 

そして、2回目の調停です。
定刻より前に家庭裁判所に着くと、遠くの廊下の椅子に別居中の夫が座っているのが見えました。
隣には見覚えのない男性が一人。夫はポロシャツというカジュアルな服装に対し、隣の男性はスーツ姿です。
友人ではないし、夫は無職なので仕事関係の人でもないし・・・・はて、誰?

 

申立人用控え室はその廊下の手前なので、いしだたかこは夫に顔を合わすことなく時間まで待ちました。
時間が来て、調停室に呼ばれます。
調停委員から、1回目で提示した条件を変更する余地はあるかを尋ねられました。
答えはノーです。
簡単な質問と応答のやりとりの後、一旦退室です。次は夫が調停委員と話をする番です。

 

夫の話が終わり、再度調停室に呼ばれました。
調停委員が少し困った顔をしていました。
「かなんなぁ・・・・。ダンナさんね、今日、弁護士さんと来られてましたわ。
調停では弁護士は必要ないって、前回も言うたんですけどね。かえってやりにくぅなるんですわ。
ここは裁判じゃのうて、調停なんやさかい、なんで弁護士さんを連れて来はったんですかって言うてやりましたわ」

 

廊下で一緒にいた男性は弁護士だったのです。新しい登場人物です。
これが何を意味するのかは、正直よくわかっていませんでした。
ただ、いしだたかこにとって不利であることは間違いなさそうです。
長年の経験から、調停委員の方は話し合いの「オトシドコロ」のシナリオを描いていたのでしょう。
それが弁護士の登場によって、シナリオが白紙になったようです。

 

この2回目の調停は、ここまでにし、次回に臨むことにしました。
3回目は2ヵ月後です。
その間に、いしだたかこも方針を考え直さなければなりません。

 

というところで、後編で続きをお話ししたいと思います。 


2011/08/13

さて、「離婚調停中ドキュメント」の終盤です。
前・中編のあらすじを簡単にご紹介します。

 

いしだたかこは夫と別居後、離婚を決意して離婚調停を申し立てました。
離婚調停での条件は、
①離婚すること、
②住んでいるマンションはいしだたかこが住み続けること、
③マンションの住宅ローンは夫が払っていくこと、
④夫に慰謝料を300万円請求すること、でした。

 

ところが、夫は離婚調停の場に弁護士を同行して現れ、調停委員を驚かせたのでした。
素手の格闘技に、モビルスーツで参戦するようなものです。

 

さて、後編のはじまりです。

 

調停では必要のない弁護士を、なぜ夫は依頼したのか?
弁護士に何を弁護してもらいたいのか? 何から守る? ・・・いしだたかこから?、か!
つまり、いしだたかこの要求をことごとく拒否し、自分の殻に閉じこもって権利を貫こうということです。

 

じゃあ、対抗するためにこちらも弁護士に依頼する必要があるのか?
「あんな、奥さん。ここは調停なんやから、ダンナさんが弁護士依頼したかて、奥さんまで依頼せんかてええんでっせ。そのために、わたしら調停委員がいるんやからな。裁判やないんやからな、わかっといてな」

 

いしだたかこの要求に対して、夫の意見を調停員が伝えてくれました。

 

「ダンナさんはな、離婚に関しては、離婚されてもしゃあないことをしてしもたんやから、これは異存なしと言うてはりましたわ。
住む場所かて、自分は生家に戻ってはるからええと。ただ、今は無職やから、住宅ローンは払っていかれへんねん。マンションは売ってしもて、ローンは売却代金でチャラにしたい、て言うてはります。
もし奥さんがマンションに住み続けんるんやったら、住宅ローンは奥さん一人で払うていって欲しいんや、ゆうことでしたわ。
慰謝料もなぁ、ほんま奥さんには悪いことしてしもたけど、やっぱり無職やから、払うことでけへん。ほとんど貯金もあらへんこと、奥さんも知ってはると思うよってにホンマ勘弁してほしい、言うてましたわ」

 

離婚は成立OK。

 

しかし、それ以外の条件は夫に都合が良すぎます。
無職、貯金なしを盾にして、「払えません」で通す気です。
確かに別居後の夫に、所持金らしいお金は無いでしょう。
弁護士と立てた弁解には説得力があり、覆すには裁判に持ち込む以外に事後策はなさそうです。
しかし、裁判に持ち込む価値があるのかを考えると、弁護士費用などの費用の面から言って結果に期待は持てそうにありません。

 

この離婚調停は結論が見えました。これ以上の進展は望めません。
ただ、いしだたかこの気持ちがおさまらないだけです。
親の金で弁護士費を依頼するくらいなら、その金で慰謝料としていくらか払えよ、と言いたいところです。
以後の離婚調停は、怒りの気持ち吐き出す場として利用させてもらうことにしました。

 

もう「クールな大人の女」なんて気取っていられません。
離婚調停を意地でも長引かせます。
・・・・精神的に夫をいたぶるサディスティックな楽しみ。

 

こちらは、半日の有給休暇が使えて収入もあるので、家庭裁判所への出頭は痛くも痒くもありません。
夫は長引いた分だけ弁護士費用もかかります。
離婚調停が終了しないと就職活動にも本腰を入れられないでしょう。
夫は親と同居しており、多分弁護士費用は親が出しているので、親元での居心地は悪いはずです。
えい、もっと苦しめ!

 

調停のたびに、自分の要求を述べ夫の言い分を拒否して、膠着状態を続けました。
精神を集中して闘志を全身にみなぎらせて調停に臨み、調停の開始時間を戦いのゴングとし、調停が終わればリングを降りる、そういう戦闘的な数ヶ月を楽しんでいました。

 

でも楽しいことは長く続かないものです。
最初の離婚調停からちょうど1年が過ぎようとしたとき、調停委員が突然判定を下してきました。
「もうこれ以上話し合っても進みませんよってに、調停委員の判断で決めさせてもらいまっせ。審判離婚ちゅうことですわ。離婚は成立、マンションは奥さんが住んで住宅ローンも奥さんが払う。ダンナさん、まだ仕事決まってませんさかいに、慰謝料は無しですわ。これで不服なら、次は裁判に行かはったらええんでっせ」

 

KO勝負ではなく、判定での幕引きとなりました。
離婚調停の後半から、「交渉の場」から「ファイティングスピリッツを楽しむ場」へと目的を変えています。
もとより裁判に進むつもりはありません。
これで終わりです。夫とも縁が切れました。


最後の調停を終えた後、その足で区役所に行き離婚届を出しました。
そして小さなケーキを買って帰りました。

 

 

≪いしだたかこの離婚の総括≫

 

離婚成立により、今後夫の尻拭いをさせられる心配はなくなった ・・・○
住む場所は確保できた  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・○
住宅ローンの負担が残った ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・×
慰謝料はもらえなかった ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・×
仕事への影響はなくなった ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・○
独り者になってしまった ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・×

 

もし住宅ローンや慰謝料が夫から得られたとしても、たいした得にならなかったようですね。
その後、マンションは売却して別の場所に引っ越しました。
ただ、夫婦問題・離婚カウンセラーの仕事に経験が活かせることでは、貴重な体験としてプラス評価です。

 

ながながとお読みいただき、ありがとうございました。

 

今まさに夫婦問題でお悩みの方、いしだたかこがお力になれることもあるかと思います。
どうぞ遠慮なさらずに、安心してご相談下さい。


2011/08/13

厚生労働省の統計によると、平成21年度の全国の離婚件数は25万3千組だそうです。
一日に700組弱の夫婦が離婚している計算になります。
つまり、平成21年度だけでも50万人以上の方が離婚を経験したということです。

 

それでも、まだまだ離婚について積極的に相談することにためらいを感じる人も多いのではないでしょうか。

 

夫婦問題・離婚カウンセラーのお仕事とは関係のない話の中で、ご挨拶のときにいしだたかこの名刺を出すと、
 ★「あっ、こういう相談ができるところがあるんですね」
 ★「個人的に(いしだたかこのサービスに)とても興味があるんです」
と関心を示してくださる方がけっこういらっしゃって、逆にこちらが戸惑うことがあります。

 

ああ、みんな手探りで悩んでいるんだなぁ・・・と思わざるを得ません。
自分自身も離婚当時そうであったように、どこに相談していいかわからない、誰に相談していいかわからない、何をどう相談していいかわからないんですよね。

 

どんなことでも良いんです、とにかく第三者に相談する、話しをするということで開けてくる道もあるんです。

 

「ここにお話ししにおいで〜」と、
もっと広報活動に力を入れて叫び続けていかなきゃ、と思っています。

 

名称は「カウンセラー」ですが、人生訓を述べたり、お説教したりするのではありません。
気軽に、お話し相手として考えていただけたら幸いです。

 

ひとりで悩まないでね。


2011/08/13

離婚経験者のうち、70〜80%の人は再婚をするといわれています。

 

婚姻届を出さない、同棲や事実婚を選ぶ人もいるので、実際の割合はもっと高まるかもしれません。
離婚が人生のハンディキャップとなる時代ではなさそうですね。

 

未婚者から見ると、離婚は人生の失敗だからゼッタイ避けなきゃ、と思って当然かもしれません。
しかし、離婚経験者は意外かもしれませんが、その後実に自由に恋愛をしている方が多くいます。

 

一度結婚をしているので焦りはなく、結婚の長所や短所も理解しているので、自分の身の丈に合った恋愛を楽しんでいるようです。
もちろん、そんな心境になるには孤独とつらさを乗り越えたからだといえます。

 

離婚後、複数の男性と同時進行で恋愛中の女性もいます。
「結婚はもういいから、カレシが欲しいの」
「次はイイ人を見つけるわ」
「仕事は充実してるから、私生活に彩りを添えるために、そろそろ恋愛してみようかな」

 

総じて女性のほうが積極的です。
子供もいたりするので、交際相手に生活を振り回されることなく、地に足をつけた恋愛をされている方が多いのが特徴です。

 

男性の離婚経験者も当然女性と同数いらっしゃるのですが、男性は働き盛りということもあって恋愛を積極的に楽しむゆとりがなさそうです。
女性からのアプローチがある方が、離婚後の交際につながりやすいのでしょうね。
恋愛を望んでいる男性は、女性のリードに素直に従ってみて下さい。
お付き合いしたら「結婚」を迫られるのではないか?なんて心配は杞憂です。

 

「結婚」にしばられない恋愛を楽しめるのは離婚経験者ならではのことかもしれません。

 

人を好きになるのに理由は要りません。
人生は楽しむためにあるんですから、皆さん、頑張って恋愛してね!!

 

いしだたかこも陰ながら応援しています。


2011/11/20

先日はいしだたかこが所属するFP技能士センターで、経済的なアドバイスに関するセミナーが開かれました。

その際、人生の方針を決める際にも参考になりそうなヒントがいくつかありました。

 

その一例として、まず物事には「動機付け」が必要であるということ。

動機付けとは、言いかえれば「何の目的で、どう行動するか」ということです。

 

たとえば、3年後に引越しをする予定のある人が、その費用として100万円必要な場合。

・・・毎月コツコツ貯金したり、夏冬のボーナス時にまとめて貯めていく方法  ←自力本願

・・・・・・人に借りる方法  ←他力本願

・・・・・・・・・・・すでに充分な貯金がある人は、特になにもしない  ←スバラシイ!

 

このように、ゴールさえはっきりしていれば、あとはその人の置かれた環境や性格を考慮しながら、取るべき行動を決めるの難しくありません。

 

「いつか何とかなる!」とばかりに、ゴールを設定しないままがむしゃらに進もうとする人もいます。

長い結婚生活も同じことが言えます。

夫婦の危機に直面したならば、今一度結婚生活の原点に戻って確かめる必要があります。

 

夫婦は何を目的に ・・・・大切にしたいものはナニ? ・・・・失いかけているものはナニ?

どうしていきたいの ・・・・自分は何ができる? ・・・・もう一度歩み寄る? ・・・・自分の人生をリセットする?

 

でもその「動機付け=目的」が独りよがりのままでは良いゴールが設定できません。

結果が得られるゴール設定のためには、正しい現状認識が必要不可欠です。

 今あなたがどういう立場にあるのか、効果が出る行動は何であるかを客観的に知るということが重要です。

 

生きていくうえで一番ラクチンなのは、自分が理想とし、他人からもうらやましがられるような素敵なごほうびが勝手に与えられることですよね。つまり、自分では特に強く望んだわけではなく、またその目的を達成するために努力も行動もしなかったけれど、いい結果が得られた、という状態です。

 

振り返って考えれば、こういうゴールなき願望達成がいかに非現実的であるかが判っていただけると思います。多く場合は、うんと上を目指して頑張ってやっと理想に手が届くのです。

  

いしだたかこの離婚相談は、ゴールの設定のお手伝いから向き合っていきます。

あなたにできないことを強要したり、アドバイスを一方的に押し付けるのではありません。

 それは決して1回のお話しだけで完結しないかもしれません。

人によって状況は異なるのですから、何回でも離婚相談を利用していただいて良いのです。

 

最終ゴールはあなたの幸せですから。一緒に考えていきましょうね。


2011/12/13

コレは、いしだたかこの実話です。

 

いしだたかこは、結婚して3年目と6年目に同類の出来事により離婚を決意しました。

正式に離婚した後、モト夫の友人から言われたことがあります。

 

「ぼくら不思議に思ってたんですわ。前回の出来事のとき、奥さんなんで離婚せえへんかったんやろ・・・て。」

 

その言葉を聞いたとき、ちょっとショックでした。

 

友人達が3年目の出来事も知っていたこともそうですが、その時の件が充分離婚に値する出来事であったということは、指摘されるまで解らなかったからです。

 

確かに3年目の出来事の時、離婚は夫婦の話題に上りましたが、「離婚するつもりはないけれど、次回同じ事が起きたときには離婚を考えます」という、脅し的な要素でした。

 

そうかぁ、世間ではアレは離婚しても仕方がないことだったのか・・・というのが今でも正直な感想です。

当事者であるときは全体像がよく見えないもの。もし当時モト夫の友人達と忌憚の無い話ができていれば、また展開は変わっていたのかもしれません。

 

離婚をするしない、するならどのタイミングでするのか、どういう条件で話し合うのか。

当時は「まず離婚ありき」で進んでいましたから、そのへんの戦略的なことは二の次になっていました。

とはいっても、友人や身内など身近な人に相談しても、周囲がおろおろするだけで、ちゃんとしたオピニオンは得られなかったでしょうけどね。

 

一人で考えることは限度があります。

あなたがちょっと誰かに相談してみようかな、と思ったときはいしだたかこが力になりますよ!


2011/12/19

「ホームページには気軽に連絡を、とあったけれど、実際メールするときはホントに会ってくれるのか、すごく心配でした」

大阪・梅田の連絡事務所以外の場所で待ち合わせしたとき、ご相談者のR子さんの感想です。

 

初めての人と会うのは誰でも緊張します。

それに、待ち合わせの場所でちゃんとお互いを確認できるかも心配です。

 

そんなときのための力強いツールを、いしだたかこはちゃんとご用意しています。

それは遠くからでもよく目立つ、オレンジ色のショールです。

ホームページにいしだたかこの顔写真を載せています。

その写真で肩に掛けているショールがそれです。

 

待ち合わせのお約束をするときに、このショールを目印に、とお伝えすると皆さん安心されるので、オレンジは元気一杯のビタミンカラーのようです。

 

さてR子さんとはその日、JRのターミナル駅でお会いしてじっくりお話しをお伺いしました。

お話しを進めいていくうちに、ご自身でも気持ちの整理がつき、前を向いて歩いていく元気とゆとりが出てきたようです。

 

「とてもスッキリしました! 私、ただ誰かに話しを聞いて欲しかっただけかもしれません。ありがとうございました」

 

ご相談が終わり、お別れするときは最初の不安げなR子さんではなく、改札の人ごみに消えていく姿は胸を張ってはつらつとしていました。

 

R子さん、これからも無理せず頑張ってね! 応援していますから。


2012/01/07

いしだたかこはカウンセラーとして、普段から大勢の人とお話しをしています。

一人一人に大切な人生があり、その人生と向き合うお仕事をさせていただいているのですから、「目の前の人のために、この機会に、今できる全てを伝えよう」と心がけています。

 

出会う人は自分の合わせ鏡、自分が良くなければ出会う人も良くないし、自分が正しければ出会う人も正しい人が多いんですよね。

 

以前、世界各国を一人旅していた頃、新しい国や街に入って最初に出会う人がいい人だと、その国や街での滞在がとても楽しく充実して過ごすことができました。

反対に最初に出会った人がよくなかったりすると、やはり楽しくない滞在になりました。

 

これはその地域の特性もあるのでしょうが、自分の気持ちの持ちようにも左右されるのでしょうね。

この法則に気づいてからは、初対面や初体験に臨むときは、努めて機嫌よくするようにしました。

 

せっかくの人生だから、良い人との出会いを多くしていきたいものです。

 

そのために、自分を客観的に見る目を持ち、自分なりにできる精一杯のことをしていくつもりです。

皆様、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

結婚生活や離婚に悩んでいる方、どうぞお気楽にお問合せ下さい。


2012/01/14

これから結婚生活を始める方に対してのアドバイスです。


生まれも育ちも考え方も異なる赤の他人が、夫婦として、家族として一緒に生活していくことは、考えてみればとても大変なことですよね。

ホントにこの人とやっていけるのか、「結婚」に踏み切る前に試してみようと、同棲からスタートされる方もいらっしゃると思います。

 

確かに、バツイチ同士の場合、このお試し婚はメリット大です。

結婚生活や配偶者との付き合い方などはある程度心得ているし、過大な理想を持たずに現実的な観点から相手と自分を観察することができます。

実際、以前のパートナーとの間に子供がいる場合は、改姓や養子縁組の問題もゆっくり考えることもできます。

 

でも、これが初婚者同士なら話は別ですヨ!

結婚にはナントいっても勢いと覚悟が必要です。

 

「これからこの相手と一緒に人生を歩んでいくんだ」という自覚がなければ、夫婦の壁にぶつかったとき「逃げ出す」ことが選択肢のひとつになってしまいます。

一緒に解決していったり、ちゃんと向き合うことから避けていれば、当然夫婦としての成長はなく、離婚の確率がうんと高まります。

 

ですから初婚者同士の場合はお試し婚はすすめできないし、お試し婚をするなら同棲期間を区切ることをお勧めします。

 

結婚に際して特に支障もなく、双方の家族からの祝福も得られているのに、相手が「まず一緒に生活して、そのうち(あるいは子供ができたりしたら)婚姻届を出したらいいじゃないか」という人がいます。

しかし、最初から逃げ道を用意しておくというのでは、この先が少々不安です。

 

お試し婚でうまくいけば、「ずっとこの(同棲)ままでいいじゃないか」ということになります。

そしてうまくいかなかったら「結婚してたわけじゃないんだし・・・」と、別れるのが早くなるだけです。

結婚はお互いの人生に責任を持つということでもあります。

責任を持てない人とでは、いくら長くお付き合いしたところで幸せを分かち合うことはできないでしょう。

 

初婚の人は、まず相手選びを間違えないことが、離婚を防ぐ大きなポイントです。

それでも「自分は今、お試し婚で生活している!」という方は、これからパートナーと向き合って行くようにしましょうね。


2012/01/24

離婚を考える際に直面する大きな問題の一つに、子供にどう伝えるか、どう接するか、ということがあげられると思います。

 

夫婦は家族の最小単位、夫婦の仲が壊れてしまっては、家族として機能しなくなってしまいます。

たとえ子供でも親の結婚生活に口出しはできません。

ただ親の出した結論を受け入れるだけです。

 

子供のために結婚生活をガマンして続ける人・・・・

子供のために離婚を選ぶ人・・・・

 

どちらが正しくて、どちらが間違っているとは言えません。

親が結婚の継続あるいは離婚を選んだのならば、自信を持ってその後の生活をスタートさせて欲しいと思います。

 

口でなんと言おうとも、子供は「お母さん」が大好きなのです。

 

そのお母さんを苦しめるのが「お父さん」なら、子供はお父さんに抵抗します。

その抵抗の矛先として、しっかりしないお母さんを攻めることもあります。

 

逆にお母さんがお父さんを苦しめているのなら、尊敬できないお母さんを嫌悪します。

苦しんでいるお父さんに同情はするものの、お母さんに対する絶対的な愛情というよりは、冷静で客観的な視点でお父さんを見ています。

 

離婚後、子供を母親が引き取ることが多いのですが、母親は自分の選択に自信を持ち、「幸せになってやる!」と自分に誓って下さい。

 

子供は親の自信を支えに「両親の離婚」という事実を乗り越えていけるのです。


2012/07/02

・・・こんなダンナでも、いなくなったら周囲にバカにされる

・・・アノ人はご主人が亡くなってから、近所の人に好き勝手されてる

 

たま〜に聞こえてくる話です。

 

上記の話は現在70歳代の女性からの吐露です。
離婚や死別などで夫がいなくなった女性は、周囲から軽く見られたり、一人前の世帯として扱ってもらえないことを心配しています。

 

夫に限らず男の兄弟や息子など男性が身近に居れば、トラブルや問題が発生したときにその男性が対処してくれるから安心という考えですね。

確かに家に男手か居れば心強く、用心棒代わりにもなります。

 

しかし現在のように非婚・晩婚率が上がり、建前上男女平等の世の中では、上記の心配は少々???と感じます。

 

万一の用心棒と、結婚継続のデメリットと天秤にかけるとどうなのか?

(そもそも天秤にかけてイイもの?)

結婚制度が生活の安定の側面を持つならば、万一の用心棒も大きな意味をなすのではないか?

 

一方では人生経験の長い方たちの言葉であるだけに、理屈ではない真実の重みも感じます。

若くて元気があるうちは一人で対処もできるけれど、歳を重ねて気弱になってくると頼れる人を求めるのは男女に関係ないのでしょうね。

 

小さなつぶやきでしたが、深く考えさせられる言葉でした。

 


2012/08/29

幸せでどうしようもないのよ〜という方は、このキ・セ・キ相談室には来ません。

 

苦しみ、悩み、もがいて、やっとの思いでたどりついたという方も少なくありません。

ですから相談に来られた方は初対面の時、とても固い表情をなさっています。

でもお話しを進めるうちに、本来の柔らかな気持ちと表情を取り戻され、エネルギーをチャージして帰って行かれます。

カウンセラーとして充実感を味わうのはそんなときです。

 

で。

たまたま続いたのが、ご主人に浮気をされた奥様たちからのご相談。

 

ご主人に対する憎しみと、自分に対する自信喪失から「固い表情」というより「コワイ形相」になっていました。

奥様たちは浮気した夫は憎いけれど、離婚は望んでいないし、またご主人も離婚して愛人を選ぶという感じではなく、あくまでもラブアフェアを楽しんでいるだけのご様子。

 

ご主人の浮気に気づかぬフリをした方がうまくいくこともあるし、また浮気相手に釘を刺す必要があるときもあります。

対処法は状況を見てからということになりますが、夫を取り戻したいなら、妻がやっちゃいけないことがあります。

 

それは家の中やご主人の前では、「コワイ形相」を決して出さないこと!

 

「妻のいる家には帰りたいけれど、妻の不機嫌な態度が怖いから帰れない・・・・。

 だからつい愛人宅に入り浸っちゃうんだよね」

と、悪循環になるだけです。

 

夫を責めるだけでは事態は好転しません。

まず夫が帰って来られるようにして、浮気相手との関係はそれから対策を立てると、二段階に分けて考えましょう。

そのお手伝いをカウンセラーのいしだたかこがいたしますから!

 

笑う角には福来たる、笑顔で幸せを引き寄せましょう。

  • 結婚生活での迷いや不安は、カウンセリングで問題点を整理することで為すべき事がはっきりします。
  • 早まった選択を下す前にお気軽にお問合せ下さい。
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