先日語学の先生から紹介されたお話しです。
語学のテキストに載っていた教材だということです。
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ある生涯学習教室で講師からゲームの提案がなされ、一人の女性受講者がその相手に応じました。
まず講師はその受講生に、ホワイトボードに彼女の親しい人たちの名前を20人(組)ほど書かせました。
書き終わると、講師はその中から「もっとも重要でない人」を消すように指示したので、まず近所の人が消されました。
さらに講師は同じ指示をしたので、次に同僚が消されました。
講師は同じ指示を何度も繰り返し、彼女もどんどん名前を消していきました。
最後に残った名前は彼女の両親と、夫と息子です。
もはやゲームとはいえない雰囲気になり、他の受講生たちは無言で成り行きを見つめていました。
講師の指示が続き、両親がためらいがちに消されました。
講師の最後の指示を受けて、彼女は震える手で息子の名前を消しました。
とたんに彼女は大きな声で泣き出しました。
講師は彼女が落ち着いてから尋ねました。
「あなたを育ててくれた両親や、自分で生んだ子供は最も親しいはずの人たちですよね。
夫はまた新しく探すこともできるのに、なぜ夫は消さなかったのですか?」
彼女は静かにゆっくりと答えました。
「両親はいつか自分より先に死にます。息子も大きくなれば独立して私のもとを去ります。
私に寄り添って、本当に一生を過ごしてくれるのは夫だけです」
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以上の話の舞台はアメリカです。
アメリカは2組に1組のカップルが離婚するといわれています。(ちなみに日本は3組に1組が離婚しています)
それでも人は人生のパートナーを選び結婚しようとする、失敗しても再婚しようとする。
人は孤独では生きていくことはできないことを分かっています。
結婚する理由はここにあるのでしょうね。